Q:プレー禁止の場所からプレーしたので元の場所からプレーし直す 2015.09.15

カート道路(電磁誘導)に球がある場合、プレー禁止のローカルルールが追加されていたのに競技者はライが良かったのでカート道路の芝の上にあった自分の球をストロークした。同伴競技者から間違いを指摘されそのストロークした球を拾い上げ、元の位置と思われる場所からニアレストポイントを決定し、その球をドロップしてプレーしホールアウトした。裁定はローカルルール違反の2打罰に加え、球の拾い上げ(規則18-2a)と誤所からのプレー(規則20-7)の違反となりこの場合2打の罰を追加して計4打罰としました。
後に調べるといろいろ考えられるのでこれで正しかったのか教えてください。
参考1
ローカルルール違反の2打罰に加え、競技者は元の位置の近くにドロップしたのでストロークと距離の罰により1打を加え計3打罰となる。
参考2
プレー禁止の場所からストロークした場合、ローカルルール違反の罰2打を加えその球でプレーを続けなければならなかった。あるがままの状態でプレー(規則13-1)しなかったのでその球はドロップした時点でインプレーの球となる(規則20-4)、これをストロークした場合は誤所からのプレー違反(規則20-7)となりこの場合該当する規則は13-1となる。ストロークプレーでは2打罰となり計4打罰となる。
よろしくお願いします。

小野さん

回答
ご質問ありがとうございます!
プレーヤーはカート道からプレーしたことにより2打罰を受け、そのままプレーすべきであったわけですが、球を拾い上げてリプレースせずに誤った場所からプレーしたことにより更に2打罰を受け計4打の罰を受ける、という裁定で正しいかと思います。該当する規則も小野さんの記述通りで良いと思います。インプレーの球を拾い上げたことについて規則18-2aにより1打罰でリプレースすることを求められるわけですが、リプレースせずに誤った場所にドロップしてプレーしているので規則18-2に違反したことによる誤所からのプレー(規則20-7c)で2打罰を受けます。この場合、規則18では最初の1打罰を追加しないことを定めていますので、球を拾い上げて誤った場所からプレーしたことに対して2打罰を受けることになります。
参考1については、もしプレーヤーが規則27-1に従った意志のもとで(元の場所からプレーし直す意志を持って)前回プレーしたカート道内の場所にドロップしたのなら、その球は1打罰でインプレーになり、その後、救済を受けてプレーすることができる、ということになります。ご質問のケースでは元の場所ではなく、そこからニアレストポイントを推定したドロップ範囲にドロップしているので規則27-1の適用とはならない、ということになるかと思います。
ちなみに規則27-1では『規則に別途規定がなければ、プレーヤーが初めの球を最後にプレーした所から球をストロークした場合、プレーヤーはストロークと距離に基づく処置をとったものとみなされる』とあり、プレーヤーが規則27-1の意図を持っていなかったとしても規則27-1が適用される可能性を示していますが、ご質問のケースで規則27-1が適用されるためには元の場所(プレー禁止の場所)にドロップしてプレーすることになりますので、その場合は再びローカルルールの違反を犯すことになってしまいます。

Mr.golfbaka