Q:ハーフターン時に可変式ドライバーを調整する 2015.07.07

いつも楽しみに拝読しております。先日、所属クラブの競技での出来事で質問お願いします。
ハーフターンを終えたところで同伴競技者があろうことか、可変式ドライバーのレンチでカチャカチャと変更しました。私以外の同伴者も音などで気が付いている様子でした。しかしその場の雰囲気で誰も違反を指摘しませんでした。この件で質問をお願いします。
・違反を見逃した同伴競技者(私を含めて)に罰はあるのか?
・違反を指摘されてストロークする前に可変式を元に戻した場合は、罰がつかないのか?
以上、よろしくお願いします。

麻ポンチさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、そのハーフターンが委員会が認めた”プレーの中断”中であるかどうかが問題となります。単なるハーフターンの時というだけでありプレーの中断中ではない場合、通常プレー中の損傷を修理したりすること以外でクラブの機能を調整することは一切認められないので(規則4-2)そのクラブを使用した場合、そのプレーヤーは競技失格となりますし、使用しなかった場合はそのクラブを持ち運んだことに対する罰が1ホールに2打(最高4打まで)課されることになります。また、違反を知っていて見逃した場合、規則の考え方では、マーカーであれば競技失格とすべき、としています(裁定例6-6a/5)。同伴競技者の場合も委員会が競技失格の罰を課しても妥当としています(裁定例33-7/9)。
もし、レンチで調整したのがプレーの中断中であり、再開する前に元に戻していた場合は判断が難しくなります。というのも、裁定例4-2/2の中で、プレーの中断中にアイアンのライ角を変えた場合について取り扱っており、アイアンのライ角は正確に元に戻すのが実質的に不可能だという見解があるからです。可変式のものであれば全く元の状態と同じように戻すことも可能、と考えればプレー再開前に元に戻していれば罰はない、ということになります。これについて実は以前、R&Aに個人的に見解を求めたことがあるのですが、返答がありませんでした。恐らく「プレーの中断中に可変式クラブを調整したがプレーする前に元に戻した場合」という状況だけでは判断できない問題なのではないかと思います。例えば、本当に寸分の狂いもなく元に戻っているのか、など実際のところはどうだったのかを追求する必要があるから、、、なのかも知れません。

Mr.golfbaka