Q:相手の足に球を当てて2打罰を与える 2015.03.13
昭和偉人伝と言う番組で杉原輝男さんが優勝争いで18番ホールで2打負けて居たので、グリーン上でパターの時、相手の足に自分のボールを当ててしまえば、相手が2打罰になるので当てようとした、と言うシーンを放送してましたが、事実でしょうか?
回答
ご質問ありがとうございます!
当時は現在と規則が違っていたのでそのようなことができたのかもしれませんが、現在の規則では、そのようなことをしても相手(マッチプレー)や同伴競技者(ストロークプレー)に罰が課せられることはありません。ただし、相手や同伴競技者が故意に球に当たったりした場合は、その相手や同伴競技者が罰を受けます(マッチプレーではそのホール負け、ストロークプレーでは2打罰/規則1-2)。
球を打ったプレーヤーは、それがマッチプレーなのかストロークプレーなのか、相手や同伴競技者が故意であったのか偶々であったのか、グリーン上からプレーしたのかグリーン外からプレーしたのか、によって罰やその後の処置が異なってきます。それらの様々なパターンを挙げると以下のようになります。
【マッチプレー;相手-故意】
プレーヤーはそのホール勝ち
【マッチプレー;相手-偶々】
誰にも罰はなく、プレーヤーはあるがままの状態でプレー、またはストロークを取り消して再プレーすることができる。
【ストロークプレー;同伴競技者-故意;グリーン外からプレー】
同伴競技者2打罰、プレーヤーに罰はなく、球が止まっていたであろう場所を推定してドロップ(推定個所がグリーン上ならプレース)
【ストロークプレー;同伴競技者-故意;グリーン上からプレー】
同伴競技者2打罰、プレーヤーに罰はなく、そのストロークを取り消して元の場所から再プレー
【ストロークプレー;同伴競技者-偶々;グリーン外からプレー】
誰にも罰はなく、プレーヤーはあるがままの状態でプレー
【ストロークプレー;同伴競技者-偶々;グリーン上からプレー】
誰にも罰はなく、プレーヤーはそのストロークを取り消して元の場所から再プレー
関連規則…規則19-1、規則19-3、規則19-4)