Q:同伴競技者が誤球し、その球が自分の球かどうか判断できない 2015.03.12

誤球についての質問です。
ロングホールの2打目で誤球してしまったプレーヤーA、誤球されたプレーヤーBについて。Aは、3Wでセカンドショットしたが、数メートル先に自分のボールを発見しました。誤球したことを告げペナルティーを科して第4打目として正球をプレーしました。
さて、ここで問題になったのが誤球されたBの球です。Bのティーショットは、Aが誤球した方向へ飛んでいきましたが、誤球された球が明らかにBの球とは断定できていません。但し、Bの球があるだろうと思われる近辺には球はありませんでした。そこで、200ヤード以上先に打たれた球を確認しに行かなければならないのでしょうか? なお、このゲームは月例競技中で時間制限が課せられており、誤球を確認に行くと遅延プレーのペナルティーが必至の状況でした。確認しなければいけないとしたら、誰が確認しに行くのか? また確認に行ってボールを見つけれない場合はどうなるのか? 考え方と正しい処置について、ご教授いただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

わたなべさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、競技の条件である時間制限はさておき、一番重要なことはその球が「Bの球であったか」ということです。Bのティーショットで球が飛んで行った方向や周囲の状況からその場でAが誤球したのはBの球であることが明らかであれば問題ないのですが、ご質問のケースはそうではないので、たとえ200ヤード離れていたとしても確認した上で、それがBの球であったのならAがプレーした場所に球をプレースしてプレー、そうでなければ紛失球でティーグラウンドに戻ってプレー、ということになります。このような場合の球の確認については、Aの誤球した球がBの球であることが分かれば良いので誰が確認に行っても良く、従ってプレーの進行上、先に前に進めるプレーヤーが確認すれば良いかと思います(このようなプレー進行の上で打順を変えることは問題ありません)。また、不当の遅延にもなりませんので規則6-7の違反になることはありませんが、競技の条件で決められた時間制限について厳しくなるようなら走る・または急ぐ、といった基本的なことで対処することになると思います。
また、一般的に”第2の球”として使われる規則3-3を援用することも場合によっては可能かと思います。裁定例では、OBかどうか判断ができない場合(例えばOBの境界線ギリギリの場所に球があり、どちらか判断することができないような場合)、2つの球でプレーしていくことを認めていますので、その考え方を参考にすれば、ご質問のケースの場合で、Aが誤ってプレーした球がBの球であることを確認するのに時間がかかるようなら2つの球をプレーすることも認められることになります。ただ、この場合ですと、
・Aが誤ってプレーした場所からプレー
・ティーグラウンドに戻ってプレー
の2つの球をプレーすることになりますので、暫定球をプレーしていない場合はティーグラウンドに戻ることになり、時間的なロスは致し方ない、ということになります。2つの球でプレーすることを宣言して、1つをAのプレーした場所からプレーし、ティーグラウンドには戻らずに先に進んだ場合、Aのプレーした球がBのものであれば罰はありませんが、そうでなかった場合はそこからティーグラウンドに戻ることになるので、不当の遅延の罰が課されてもおかしくない、ということになります。
もし、近くに委員がいれば、委員にどうすれば良いか訪ねる、または委員に球の確認をしてもらう、といったことができます。

Mr.golfbaka