Q:ウオーターハザード内からプレーしたらうまく出ずにプレー不可能になった場合 2015.02.17

@2打目がラテラルウォータハザード内に入りました。
A打てる状況だったのでそのまま3打目としてプレイしましたが、ハザード内からうまく出ずに、次打を打てない状況でした。
Bそこで、アンプレを宣言して、Aの位置にドロップして5打目として打ちました。
この時に別の人から、Bの状況で打てないならば、@の時に2打目がハザードを横切ったラインから2クラブレングス内にドロップして5打目としてプレイできるのではないか? と告げられました。しかし、私はその処置はAの時点でその権利を放棄して3打目としてプレイしているのだから、無理だろう? と考えますが如何でしょうか?

増山富博さん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、ご質問の中で「別の人」が告げたように、2打目でハザードに入る際、最後に限界を横切った箇所を基点として救済を受けることができます。
規則26-2ではウオーターハザード内からプレーした球が再びウオーターハザード内に入った場合やOBとなった場合などについて定めています。この規則に従い、第2打地点をX点、第2打でウオーターハザードに入る際に最後にハザードの限界を横切った箇所をY点、ウオーターハザード内から第3打をプレーした地点をZ点として、ご質問のケースで取れる救済処置を挙げてみます。
(1)1打罰でX点に球をドロップ(次打は5打目;規則26-2aB)
(2)1打罰でZ点に球をドロップ(次打は5打目;規則26-2a@)
(3)1打罰でY点を基点とした救済(後方延長線上、または2クラブレングスの範囲)を受けて球をドロップ(次打は5打目;規則26-2aA)
(4)1打罰でZ点に球をドロップした後に更に1打罰を追加して(計2打罰)X点に球をドロップ、またはY点を基点とした救済を受けて球をドロップ(次打は6打目;規則26-2a@(a)(b))
押さえておきたい要点としては、ウオーターハザード内からプレーした球が再びウオーターハザード内に止まった場合、1打罰で”最後にウオーターハザードの外でプレーした箇所にドロップする”あるいは”最後にウオーターハザードの限界を横切った場所を基点とした救済を受ける”ということができる点です。(4)は結果的に(1)や(3)と同じことになるのに2打の罰を受けることになりますが、一旦ドロップした後に処置をする点で(1)や(3)とは異なります。
ちなみにご質問内のBの処置は回答内の(2)の処置であり、間違ってはおりませんが、ウオーターハザード内ですのでアンプレヤブルの処置ではなく規則26-2aに従った処置ということになります(アンプレヤブルの処置はウオーターハザード内では取ることができません)。

Mr.golfbaka