Q:ドロップした球がドロップ範囲の目印として使用しているティーに寄りかかった 2015.01.29

ドロップについて質問させていただきます。
例えば動かせない障害物からの救済を受けて、正規の位置にドロップするとき
1.同伴競技者がドロップしたが、腕を肩の位置まで上げずにドロップした場合、指摘して再ドロップさせてもよいのか。また、その時その競技者に罰は付くのか。
2.ドロップした球が1クラブのマークに使ったティーに当たった(寄りかかった)場合はどうすべきか。
よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、1について。ドロップはプレーヤー自身が”真っすぐに立ち、球を肩の高さに持って腕を伸ばしたままドロップしなければならない”と定めています(規則20-2a)。これに違反してドロップしてプレーした場合(例えば腕を曲げていた、球を腰の高さから落とした、座ってドロップした等)、そのままプレーすると1打罰が課されることになります。プレーする前であれば誤りを訂正することができ、その場合は罰はありませんので、周囲の人が誤りに気付いた場合は、プレーする前であれば注意して誤りを訂正するよう指摘してあげたほうが親切というものでしょう。プレーしてしまった後は1打罰でその球でプレーを続けなければならず、誤りを訂正することはできません。
2については、1クラブレングスを測るために使用しているティーの取り扱いがどのようになるか、という点を考慮しなくてはなりません。規則書の『用語の定義』の中の”携帯品”の項目に携帯品として扱わない物として以下のa、bを記しています。
(a)プレー中のホールでプレーしている球
(b)球の位置や球をドロップする場所の範囲をマークするために使用中のコインやティーなどの小さな物
つまり、ご質問のようにクラブレングスを測る時に目印として置くティーはプレーヤーの携帯品としては扱わない、ということになるので、ドロップした球がそれに当たっても何ら関係ありません。ドロップした球がプレーヤーの携帯品に当たった場合は回数制限なしで再ドロップ(規則20-2a)、再ドロップを要する場所に転がっていった場合は1回だけ再ドロップ(規則20-2c)しますが、目印として使用していたティーに当たっただけでは再ドロップすることにはならず、そのままプレーを続けなければいけません。ただし、目印として使用しているティーは携帯品としては扱いませんが、人工物なので「動かせる障害物」として扱われます。ご質問のように球がそのティーに寄りかかってしまってもティーを取り除くことができる、というわけです。その時に球が動いた場合は元の位置にリプレースすれば問題ありません。
規則24-1・動かせる障害物

Mr.golfbaka