Q:バンカー内の異常なグラウンド状態からの救済でバンカー外にドロップする 2015.01.11

ゴルフ規則25-1に関し、異常なグラウンド状態にあるボール、またはスタンスがそこにかかる場合、無罰でドロップでき、かつボールを拭くことができますが、例えばバンカー内が全て水溜り、または積雪でドロップできないとプレーヤーが判断した場合は1打罰付加し、ホールとボールがあった地点を結ぶ後方線上にドロップとなにかに書いてありましたが、元あった地点からホールに近づかないバンカーの外のニアレストポイントから2クラブレングス内という選択肢はないでしょうか? また、この場合はボールは拭けないでしょうか?

三浦浩純さん

回答
ご質問ありがとうございます!
バンカー内に球がある時に、異常なグラウンド状態や動かせない障害物による障害が生じた場合、そのバンカー内で罰無しの救済を受ける他に、ご質問にあるように1打罰で球とホールを結んだ線のそのバンカーの後方延長線上にドロップすることもできます(ゴルフ規則24-2b(A)(b)、25-1b(A)(b))。バンカー外にニアレストポイントを定めてそこから2クラブレングス内にドロップする、という方法はありません。また、この1打罰でバンカーの後方にドロップする救済ですが、バンカー内が全て水溜り、または積雪でドロップできないといった状況でなくても、異常なグラウンド状態や動かせない障害物からの救済の選択肢としてプレーヤーはいつでも選ぶことができます。ですので、たとえばバンカーを大の苦手とするプレーヤーがバンカー内に球を入れてしまったところ、バンカー内のカジュアルウオーターによる障害が生じていた場合、そのプレーヤーは自分の苦手なバンカーを避けるために1打罰を受けバンカーの後方からプレーする、といったことも認められるのです。
拾い上げた球を拭くことについては、拭いてはいけない場合を覚えてしまえば簡単です。拾い上げた球を拭くことが認められないのは
・プレーに適さない球を見定めるため(規則5-3
・自分の球かどうかの確認(規則12-2
・プレーの援助や妨げとなる球(規則22-1規則22-2
以上の場合です。それ以外の時に拾い上げられた球はいつでも拭くことが認められています。

Mr.golfbaka