Q:重大な違反ではないのに誤りを訂正する 2014.12.22

いつもご解説ありがとうございます。
パー3ホールでホールから10mにワンオンした設定とさせてください。
@パットをしようとしてうっかり球に触れてしまい30cm動いてしまったが、リプレースすることなくそのまま打ってしまった。球はホールを大きく超えて返しも入らず所謂3パット。
打数=1オン3パット+触れた罰1+リプレースしなかった罰1=6打
Aホールアウト後ペナルティーに気付き(次のホールのティーショットをする前に)、正しい場所に球をリプレースしパットをしたところワンパットでカップイン。
打数=1オン+1パット+誤所からのプレーの罰2=4打
正しい裁定と解説をお願い致します。

Kamacyoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースは@が正しい裁定となります。Aは既にホールアウトした後なので特に関係ありません。規則18ではリプレースすべき時にリプレースしなかった場合2打罰が課されることを定めており、この場合、球を動かしたりした1打罰などの規則18の罰の追加はない、といった定め方をしています。ですので@は
打数=1オン+リプレースしなかった罰2(触れた罰1はなくなる)+3パット=6打
と捉えた方がより正確です。
ちなみに、ホールアウト前に誤りを訂正するつもりでプレーした場合は裁定がかなり変わってきます。例えば、ご質問のケースで30cm球を動かしその球を1回プレーした後に誤りに気付き、球を30cm動かしてしまう前の場所に球を戻してプレーし、そこから2パットでホールアウトしたとします。この場合
打数=1オン+リプレースしなかった罰2+1パット+再び球を動かしリプレースしなかった罰2+2パット=8打
となります。これは、最初に30cm球を動かした後にリプレースせずにプレーしたら、2打罰の上、そのままプレーを続けなければいけなかったからです。もし、誤所からのプレーなどで違反が重大な場合は誤りを訂正しなければいけないのですが、違反が重大でなければ、そのままプレーを続けなければなりません。そのため、違反が重大であるかもしれないと考えられる時は第2の球をプレーするよう規則20-7cで定めています。重大な違反であるかどうかは最終的には委員会の判断ということになりますが、裁定例を参考にすると本来プレーすべき場所より100ヤードも前からプレーした場合や、バンカーからプレーすべきところをスルーザグリーンからプレーした場合などは重大な違反になる、としています。

Mr.golfbaka