Q:共用のカートに球が当たってOBに行った 2014.09.13

質問よろしくお願いします。
@止まっている共用カートにAさんが打った球が当たりその球が運悪くOBなりました。
ABさんが動かしたカートにAさんが打った球がカートに当たり運悪くOBになりました。
@Aの罰打数と次打の処理方法を教えてください。
B最後にイノシシが鼻か足で荒らしたと思われるところに球が止まりました。(修理地扱いにはなってません)。処理方法、罰打もお願いします。
宜しくお願いします。  

のもつるさん

回答
ご質問ありがとうございます!
@の回答
共用のカートは特にローカルルールで指定がない限り、プレーヤーの携帯品とみなされます。従ってこのケースでは、Aさんは自分の携帯品に打った球が当たったことに対する1打罰(規則19-2)とOBによる1打罰(規則27-1)の2打罰を付加した上で元の場所からプレーしなければなりません。ティーショット(1打目)で起こった場合、ティーグラウンド区域から打ち直さなければならず、次打が4打目となります。セカンドショット(スルーザグリーンやハザードからプレーした球)で起こった場合は、セカンド地点にできるだけ近い場所でホールに近付かない場所にドロップしてプレーしなければならず、次打が5打目となります(規則20-2規則20-5規則27-1)。
Aの回答
Bさんが動かしたカートですが、以下のように状況を分けて考えてみます。
<a>Bさんが動かしている最中のカートに当たった
この場合、共用のカートはBさんの携帯品とみなされるため、カートに球が当たったことに対してAさんに罰はなく、OBの1打罰のみを受けることになります。
<b>Bさんが動かして止まっているカートに当たった
Bさんが動かしたカートといえども、動かしている最中以外は共用のカートとみなすのが基本です。従ってこの場合、@と同様に共用のカートに球が当たったことに対する1打罰とOBの1打罰の2打罰を受けることになります。
<c>Aさんの知らないところでBさんがカートを動かして止まっているカートに球が当たった
Aさんが知る由もないところでカートが移動されていて、そのカートに球が当たった場合は、規則裁定集にある類似裁定例からすると公正の理念に従い、カートに当たったことに対する罰は課されないことになります。しかしながら、球はそのままプレーしなければならないのでOBによる1打罰は受けることになります。
裁定例19-2/6
Bの回答
ゴルフ規則では、穴掘り動物・爬虫類・鳥類の穴や盛り土は異常なグラウンド状態として罰無しの救済を受けることができるとしていますが、イノシシは穴掘り動物としては扱っていません。そのため、イノシシに荒らされている区域が修理地として指定されていなければ、基本的には球はあるがままの状態でプレーしなければならない、ということになります。しかし、イノシシに荒らされた区域があまりにも酷く修理地として扱われて然るべき状態であれば委員会に報告し修理地として扱うよう要請しても良いでしょうし、近くに競技委員がいなければ、第2の球(規則3-3)をプレーし、後で委員会の裁定を仰ぐようにするのが良いでしょう。

Mr.golfbaka