Q:グリーンの傾斜を同伴競技者に教えること 2014.08.30

ルールとマナーの勉強にたいへん役立てております。既にお答えになっていたら申し訳ございません。
先日、グリーン上でキャディがクラブを片付けるため、カートに向かっていました。同伴競技者が「キャディさん、上っている?」と聞きましたので、小生、「逆、逆、傾斜は下りだよ」と答えました。ホールアウト後、他の同伴競技者が「今の発言、競技会だったらストロークに影響を与えるアドバイスで2打罰だよ」と言われました。ところがもう一人の同伴競技者が「この先は谷だとか隠れバンカーがあるとかというコースの形態を教えることと同様、グリーンの傾斜も周知のことなので問題ない」と言われました。どちらの意見が正しいのでしょうか?

アルバとロスさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則8-1ではアドバイスをパートナーや自分サイドのキャディ以外の人に訪ねたり、競技に参加している人にすると違反(2打罰)になることを定めています。そこで『アドバイス』とは何か? ということになるのですが、定義では以下のように記されています。
「アドバイス」とは、プレーヤーの(a)プレー上の決断や、(b)クラブの選択、(c)ストロークの方法に影響を与えるような助言や示唆をいう。
規則や、距離、周知のこと(例えばハザードの位置や、パッティンググリーン上の旗竿の位置など)についての情報は、アドバイスではない。

下段には今回のご質問に関する『周知のこと』という言葉が記載されていますが、これは公にされている情報のことを意味します。グリーンの傾斜については公の情報とは言えないので、ご質問のケースのように傾斜を教えることはアドバイスの違反となります。
ちなみに『距離』については、2点間の距離についてはアドバイスとはならないので、例えば自分の球からホールまでの距離を訪ねても違反とはなりませんが、打ち上げや打ち降ろしを考慮した実効距離を訪ねるとアドバイスの違反となります。

Mr.golfbaka