Q:OBの境界線の外側にある防球用の網の一部がコース内に入り込んでいてプレーの妨げになる 2014.05.18

球はスルーザグリーンにありましたが、OB杭の外側に防球用の網(OBの境界を定めるものではない)がありました。網は上部が固定されていましたが、下側は固定されていなかったので、風により時々OBの境界線より内側に入っていました。風が無いときはスイングの邪魔になりませんが、風が吹いた時はスイングの邪魔になりました。この場合網が風で動かないように止めておく(ひもで縛ったり木の枝に掛けるなど)をしてもよいのでしょうか?(その時はそのまま打ちました)規則裁定集の13-2/20(コース側に倒れこんでいてスイングの妨げとなるアウトオブバウンズの外側にある柵を押し戻す)や27/18(アウトオブバウンズの境界柵に設けられている門の取り扱い )にも該当しないと思いますが?

神山誠さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでは、その防球用の網がどのような物として取り扱われるかによって処置の方法が異なってくるものと思います。その網はOBを定める物ではない人工物なので、コース内に入り込んでいる部分は、コースが『コースと不可分の部分』(コースに必要な部分:救済は受けられない)として指定していない限り、障害物として扱うことができます。上部が固定されていたとのことなので「固定されている物」として扱うのであれば、裁定集13-2/20を参考にすると、コース内(インバウンズ内)に入り込んできている部分が球のライやスイング・スタンス区域の障害となっていればその部分を『動かせない障害物』として救済を受けてプレーすることができることになりますし、固定されていないものとみなしても良いのであればその部分を『動かせる障害物』として邪魔にならないように動かしてプレーすることができる、ということになります。
ゴルフ規則や規則裁定集の中には、そのような網の取り扱いに関する記述はありませんので、最終的には委員会がどのように取り扱っているかによる、ということになります。このような場合は近くに競技委員がいなければ『動かせる障害物』として救済を受けた場合の球と『動かせる障害物』として網を動かしてプレーした球の2つの球をプレーし、後で委員会に裁定を仰ぐのが最適な手段かと思われます。

Mr.golfbaka