Q:風で動いた球がパターに当たった 2014.03.16

いつもお世話になっています。
グリーン上で球が風で動いた時はあるがままの状態でプレーを続けると思いますが、風で動いた球がパターに当たった場合、1打罰で元の位置に戻すと思います。この時の元の位置とはどこでしょうか。風で動く前にあった場所? パターに当たった場所? または・・・
よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
止まっている球が風で動いたことが明らかな場合、アドレス前・アドレス後に関係なく球はあるがままの状態でプレーするのが原則となります。このような状況のもと動いている球がパターに当たってしまった場合、動いている球がプレーヤーやその携帯品に当たったことを定める規則19-2が適用されることになるため、1打罰で球はあるがままの状態でプレーしなければなりません。つまり球はリプレースする必要はなく、パターに当たった後に止まったその場所からプレーしなければなりません。もし、傾斜のきつい場所でパターに止められる形で止まった場合で、その後にパターを除けたら球が動いてしまった場合は止まっている球を動かしたことにより更に規則18-2に該当することになりますが、このように一つの事象の中で違反が重複した場合は基本的に罰は重複しないので合計1打罰でパターに止められた場所にリプレースしてプレーすることになります。
参考裁定例・裁定集19-2/1.5
また、風ではなく単に傾斜で動いた場合は、アドレス前かアドレス後かで裁定が異なってきます。アドレス前の場合は風で動いた場合と同じく規則19-2が適用となり1打罰で球はあるがままでプレー、アドレス後であれば規則18-2bが適用となり1打罰で球は動く前の場所にリプレースしなければなりません。アドレス後に傾斜によって球が動いた場合はプレーヤーが動かしたものとみなすためです。
もし、プレーヤーが故意に球を止めた場合は、また別の規則が適用されます。この場合は規則1-2が適用されることになり、プレーヤーは2打罰で球はあるがままの状態でプレーしなければなりません。もし違反が重大とみなされればストロークプレーでは競技失格となります。

Mr.golfbaka