Q:暫定球を打つ際に「球」を省く 2014.01.28

インプレー中で第2打がOBゾーンに近かった為、「暫定を打ちます」と言って、「最初の球が3番で次が5番で打ちます」と言って打ちました。落下地点に確認しますと最初の球があり、打とうとした所、同伴競技者より『暫定球』と言っていなかったので「2つめの球が正球で最初の球は無効です」と言われたが、球の番号まで言ったのだが、暫定・暫定球という『球』と言わなかった事で無効になるのでしょうか。どの様に処理したら良いか聞きたいのですが。

小南高治さん

回答
ご質問ありがとうございます!
暫定球をプレーする場合には、プレーする前に同伴競技者かマーカーに暫定球を打つ意志を告げなければならないのは周知の通りですが、その際、どのように言えば暫定球を打つ意志を伝えたことになるのか、というのは今回の小南さんのご質問のように度々問題になるようです。
ゴルフ規則裁定集では「『暫定球』という言葉が明確に使用されているか、または規則27-2aにより処置する旨が明白に述べられていなければならない」と記されています。これは規則27-2aに従って処置する意志が明確と分かれば必ずしも『暫定球』という言葉を使う必要はないと捉えることができます。例えば「規則27-2aに従ってもう1球打ちます」と言っても問題ない、ということです。もし暫定球が『宣言しないでプレーしても良いもの』であったとすると、最初の球と暫定的に打った球の両方がインプレーで見つかった後に有利な方を選んでプレーすることが可能となってしまう可能性があります。そのようなことがないように暫定球はプレーする前に宣言しなければいけないわけですが、規則の目的からすると「暫定を打ちます」(球を省く)と言いえば、規則27-2aに従って処置する意志を告げたことになると私は思います。発言が、規則27-2a以外の処置の可能性があると問題になるのですが「暫定を打ちます」と言えば規則27-2a以外の目的で打つことは考えられないからです。

Mr.golfbaka