Q:落ちた場所よりホールに近付いた球の再ドロップの必要性 2014.01.08

いつも参考にさせて頂き、ありがとうございます。今回はドロップについてです。
状況1:池に入って、後方線上(横切った点より2クラブ以上)にドロップすることを選んだ場合、線上にドロップした球がピン方向に転がり、2クラブ以内に止まった時は再ドロップになるのでしょうか? 再ドロップにならないとしたら、ドロップした点から360°、2クラブ以内であればインプレーになるのでしょうか?
状況2:2打目がOBになった場合、打った場所の出来るだけ近い場所にドロップすると思いますが、ターフがとれている場合など場所を特定できると思いますので、それよりピンに近づいた場合は再ドロップになると思います。ただ、ターフが取れていなくて、推定した場合、ドロップした地点よりちょっとでも前方に転がった場合は再ドロップの必要があるのでしょうか? ターフが取れている場合でも、そのターフあとに入るのは嫌なので、心情的に少し後ろにドロップすると思います。たとえば20cm位後方にドロップした球が前に5cm転がったとしたらどうなるのでしょうか? OBの場合でも打った場所を推定し、そこにマークなどをした方が良いのでしょうか?
いろいろ質問してすいませんが、よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
状況1ですが、ウオーターハザードの救済やアンプレヤブルの処置で『基点とホールを結んだ後方延長線上にドロップ』することを選んだ場合、ホールに近付いたために再ドロップするのはこの基点よりホールに近付いた場合となります(規則20-2c)。この基点とはウオーターハザードなら「最後にハザードの限界を横切った場所」、アンプレヤブルなら「球のあった場所」ということになりますので、ご質問のケースのように基点より2クラブレングス以上後方でドロップした球が前方に転がり2クラブレングス以内で止まった場合は(他に再ドロップの要素がなければ)再ドロップする必要はなく、そのままプレーしなければなりません。動かせない障害物や異常なグラウンド状態からの救済の場合は、基点はニアレストポイントになります。
状況2は、ご質問にある通りディボット跡などにより前のストロークを行った場所が分かっていて、それよりホールに近付いた場合は再ドロップしなければなりません。分かっていない場合は元の場所を推定してドロップし、その推定位置よりホールに近付いた場合は再ドロップとなります。分かっている場合も推定した場合も、あくまでも元の場所よりホールに近付いた時に再ドロップとなるので、そこより20cm後方にドロップした球が5cm前方に転がっても再ドロップとはなりません。ちなみに規則では元の場所か推定位置にできるだけ近くでホールに近付かない場所にドロップすることを求めていますが、この『できるだけ近く』には特に距離の決まりなどがありません。それほどシビアに捉えなくても良いとは思いますが、昨年のマスターズのタイガーウッズの件では意図的に2ヤード後方にドロップしたことが違反になりましたから、2ヤードも離れてはさすがに『できるだけ近く』ではないということになりますね。
類似裁定・ゴルフ規則裁定集20-2c/1.5

Mr.golfbaka