Q:地面にくい込んだ球の救済で再び地面にくい込む場合の処置 2018.03.07

いつも勉強させていただいております。
球が地面にくい込んだ時の救済について質問させてください。
ラフの中のベアグランド(芝を刈ってあるわけではなく枯れている状態、修理地にもなっていない)に球がくい込んだ時は、救済が受けられるのでしょうか?
2016.12.1の球がドロップしたときにくい込んだ時の回答で、「新たに規則25-2の救済を受けることができるといったながれになります」とは、球がくい込まなくなるまでドロップを繰り返してもよいと理解してよいのでしょうか?
宜しくお願いします。

加藤さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、球が地面にくい込んだ場合に救済を受けられる場所ですが、特にローカルルールがなければ、スルーザグリーンのフェアウエイがそれより芝を短く刈ってある場所ですので、実質的にはフェアウエイ、花道、カラー、といったところになります。またスルーザグリーンではないけれども、それらに加えてティーグラウンドも同様に救済を認めています(裁定集25-2/8)。これらの場所は、コースや委員会側がそのように整備した場所のことを意味していますので、ラフの中でたまたま芝が短い場所があっても救済の対象とはなりません。競技によっては、ローカルルールで『スルーザグリーン全域』に拡大している場合もあり、その場合はご質問のような状況でも救済を受けることができます。
次に、ドロップした球が再び地面にくい込む場合ですが、考えられる以下3パターンで、それぞれ扱いが異なってきます。

【ケース1・救済を受ける基となったピッチマークに再び入る】
通常、地面にくい込んだ球の救済を受ける場合、救済を受ける原因となったピッチマークのすぐ後ろにドロップすることになりますが、その球が少し前に転がって元のピッチマークに入ってしまった、といったような場合です。これは規則20-2c(D)にあてはまり、再ドロップしなければなりません。2クラブレングス以上転がった場合等と同じ扱いです。

【ケース2・ドロップした際の落下の衝撃で地面にくい込む】
これは、ひとまず最初の地面にくい込んだ状態からは正しく救済を完了したことになります。従って、再ドロップの必要はありません。そのままプレーしても良いですし、新たに地面にくい込んだ球として救済を受けることもできます。

【ケース3・ドロップした球が転がって他のピッチマークに入る】
規則25-2の救済が認められるは、球が自らの勢いで作ったピッチマークの中に入っている場合です。このケースでは、球が運悪く他のピッチマークに入り込んでしまっただけ、ということになり救済は受けられません。ディボット跡に入ってしまったようなものです。

Mr.golfbaka