Q:パットの線上の損傷の修復ができるか同伴競技者に確認する 2017.12.24

最近、このルールQ&Aを見つけて、自分が何となく理解していたつもりのことが、明確に分かりやすく説明してあり、勉強させていただいております。
今年のLPGA「TOTOジャパンクラシック」の最終日の最終組の17番ホールのグリーン上でのことです。解説者の話では、フォン・シャンシャンが自分のパットの線上にある損傷を「修復してもよいか」と鈴木愛に聞いたようだとのこと。それに対し、鈴木愛が「ノー」と言ったということでした。解説者は、1打差の優勝争いの中で「ノー」と言った鈴木愛の度胸に感心していました。度胸があるかどうかは別にして、自分のパットの線上にあるボールマークや古いホールの埋跡かどうか自分で判断できないときに、同伴競技者に確認して、同伴競技者が同意すれば直せるものなのでしょうか。

はらとしさん

回答
ご質問ありがとうございます!
同伴競技者が同意すれば直せる、というわけではありません。重要なのは、その損傷がボールマーク、あるいは古いホールの埋跡なのか、ということです。フォン・シャンシャン選手が「これはボールマーク(または古いホールの埋跡)で直すことができますか?」といった問いかけをし、鈴木愛選手が「それはボールマークではないから直せませんよ」といった内容であったのかもしれませんが、そのやり取りの内容より、実際のところその損傷は何なのか? ということが重要です。ですので、フォン・シャンシャン選手は鈴木愛選手が「ノー」と言っても、自分でボールマークだと思うならレフェリーを呼んでも良かったわけです。逆に鈴木愛選手が「イエス」と言ったとしても、それがボールマークや古いホールの埋跡でなければ直すことは認められない、ということになりますが、実際問題として、同伴競技者が認めれば、その損傷はボールマークや古いホールの埋跡で間違いないであろう、といった見解になるかと思います。

Mr.golfbaka