Q:ホールの損傷を直すことについて 2017.12.24

ホールの損傷について質問があります。規定寸法が著しく変えられてなく、ボールによる損傷でない場合についてです。
(1)同じ組の競技者が全員ホールアウト後その中の一人が直した。
(2)プレー中でストローク前に自分で直した。
(3)プレー中でストローク前に同伴競技者が直した、その競技者がホールアウト後と前で違いがあるのでしょうか
(4)旗を抜く時にホールを傷つけ自分で直した。ホールアウト後と前で違いがあるのでしょうか
よろしくお願いします。

carlさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ホールの損傷は裁定集の考えからすれば、規定寸法が著しく変えられているような場合を除き、直すことは認められない、というのが基本となりますが、直して良い場合もあります。まず、その損傷がボールマークや古いホールの埋跡によるものだとしたら、規則16-1cにより無条件に直すことができます。ご質問のケースを考えてみます。
(1)のケースは、その組全員がホールアウトしているので、誰が直しても規則違反になることはありません。後続組のことを考えると、綺麗に修復しておくことはマナーとして推奨されるべきことかと思います。
(2)の場合は、それがボールマークや古いホールの埋跡でなければ、規則16-1a・パットの線に触れることおよび規則13-2・プレーの線の改善に抵触することになるので、2打罰を受けることになります(罰の重課はなし)。ちなみに、ホールを狙わない特殊なケースを除き、ホールもパットの線に含まれるので、このような規則違反となります。もし、ホールを狙わないパットをするとしても、その場合は物理的条件を変えたことにより規則1-2の違反となるかと思います。
(3)は、同伴競技者自身がホールアウト前であれば(2)と同様2打罰を受けることになります。同伴競技者自身はホールアウトした後の場合、同じ組の他のプレーヤーのためにやったのかどうかを問うことになります。たとえそれが親切心だとしても、他のプレーヤーのためにやったのであれば、規則1-2の違反で2打罰を受けることになります。そうではなく、ただ単にコース保護の目的だけで直した場合は罰はありません。
参考裁定・1-2/3.5
(4)の場合、自分のために直すことはできません。直せば(2)同様2打罰を受けることになります。自分がホールアウトした後なら直すことができます。この場合は(3)とは異なり、同伴競技者のために直すことも認められます。これは「プレーヤーは球が止まった時の球のライやプレーの線からプレーする権利がある」といった考え方によるものです(参考裁定・13-2/8.5)。これにより、同伴競技者のためにそのホールの損傷を直すこと、あるいは同伴競技者自身が直すことも認められることになります。ただし、自然の力によって変えられた場合や、自分で状況を悪化させてしまった場合は、元の状態に修復すると規則13-2の違反となってきます。

Mr.golfbaka