Q:スルーザグリーンからOBとなった場合のドロップする場所 2017.10.05

スルーザグリーン内からOBを打ちドロップする場合のドロップエリアを教えてください。

チャオさん

回答
ご質問ありがとうございます!
スルーザグリーンからプレーしOBとなった場合、適用する規則は27-1bとなります。27-1bを見ると『球がOBであった場合、最後にプレーした所のできるだけ近くで1打の罰のもとにプレーしなければならない(規則20-5参照)』といった内容が書かれています。そこで規則20-5を見ると、前のストロークをした箇所からプレーする場合でそれがスルーザグリーンの場合はドロップしなければならない、ということが記述されています。つまり、前のストロークをした箇所にできるだけ近くにドロップすることを求めているわけですが、ここで更に規則20-2bを見てみると、『特定の箇所にできるだけ近くにドロップする場合、球はその箇所よりホールに近づかない所にドロップされなければならない』と定められていることが分かります。
「できるだけ近く」という言葉がなんとも曖昧な表現になっているわけですが、これは必ずしも前回プレーした場所に寸分狂わずドロップしなさい、ということを要求しているのではなく、多少(恐らく10cm程度)後であれば問題ないという意味も含まれていると捉えて良いかと思います。例えば前回プレーした場所でダフってボールの真下にディボット跡を作ってしまった場合、そのディボット跡にドロップする必要はなく、そのすぐ後ろにドロップしても良い、というわけです。もし、最後にプレーした場所が明確に分からない場合は推定してドロップすることになります。
ちなみに、スルーザグリーンからプレーしディボット跡を作った場合で、その球がプレー直後にOBや紛失の可能性があることが分かり打ち直す場合は、そのディボット跡に切り取った芝を戻したり目土をすることはできません(規則13-2の違反となる)。プレーした時にはOBや紛失の可能性があるとは気付かずにディボット跡を修復し、その後でOBや紛失であることが分かった場合は罰はありません(参考裁定13-2/4.5)。

Mr.golfbaka