Q:ホールが損傷している場合の対処 2017.05.02

グリーンのホールのふちがめくれ上がっています。押さえつけて平らにしたいのですがどうしたらよいのか教えてください。ルールブックによると
@競技委員にすぐに来てもらえないときは罰なしにその損傷を修理してかまわないとあります。
Aホールの寸法が明らかに変わっているという程度でない損傷の場合、プレーヤーは修復することなくプレーを続けなければならないとあります。
B自分がパットした後ならば直してよい。
C全員がパットし終えるまでは修復してはならない。
などという色々な解釈がありどうしたら正解なのかわかりません。

t.takahashiさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則では、グリーン上のボールマークや古いホールの埋め跡はいつでも直して良いと定めていますが(規則16-1c)、それら以外の傷や損傷は原則として直すことを認めておらず、あるがままの状態でプレーすることを求めています。つまり、ご質問にある『ホールのふちがめくれ上がった状態』がボールマークによるものでしたら直すことができますが、そうでなければ原則として直さずにそのままプレーしなければならない、ということです。しかし、ご質問内容にもある通り、『ホールの寸法が明らかに変わっている』ほどであり、あまりに通常のプレーに支障をきたす程の損傷なら、裁定16-1a/6で示しているように、修復することを特例として認めている、というわけです。本来規則では認めていないことをするので、ただ自分勝手に直すのではなく、まずは競技委員会に報告する、報告する競技委員がいなければ仕方がないのでプレーヤーの判断に任せる、といった考え方になると思います。
プレーに支障をきたすほどではない場合でホールを直したい時は、自分のプレーを終える前だとパットの線に触れたことになってしまうので(規則16-1aの違反)、少なくとも自分のそのホールのプレーを終えた後に直すべきです。この時、同伴競技者がまだプレー中で、その競技者のプレーに影響する意図があって直したとなると、例えそれが善意であったとしても直した人が規則1-2の違反による罰を受けることになりますので、全員がホールアウトした後に直した方が良い、ということが言えます。同伴競技者のプレーのことは全く気にせず、ただ単にコース保護のつもりで直した場合は罰はありません。外見上は全く同じ行動でも、その人の意図により罰の有無が異なるケースです。

Mr.golfbaka