Q:ニアレストポイントを決めないで行ったドロップについて 2017.02.13

毎度お世話になります。プレイベートコンペなどでしばしば見受けられる標題の件についてお尋ねします。
本ゴルフ規則解説、並びに裁定24-2b/2によれば「動かせない障害物からの救済や異常なグラウンド状態からの救済を受ける際、ニアレストポイントの決定を省略して球をドロップしても、そのドロップした場所と球が止まった場所が、規則が要求している条件を満たしていれば罰無くプレー出来る。しかしながら、ニアレストポイントを決めなかったがために規則が求めている条件を満たさずに、そのままプレーしてしまうと誤所からのプレーにより2打罰が課せられる」とあります。
この取り扱いについて、規則が要求している条件、つまり1クラブレングス以内とホールに近づかない所の基点となるニアレスポイントはドロップした後に「推定」するのしょうか? 次いで、ドロップした所がこの「推定」箇所よりも条件を満たさないとプレーヤーが判断した場合、再ドロップは許されるのでしょうか? 許されるとしたら誤所からプレーするリスクはニアレストポイントを決めた場合と同じと考えますが如何でしょうか?

はやさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ニアレストポイントを決めずにドロップした場合で、その場所が誤っている可能性があると分かった場合、プレーする前であれば誤りを訂正することができます(規則20-6)。この場合、救済を受ける前の球の位置を参考にして正しいニアレストポイントとそこから1クラブレングスのドロップ範囲を判断し、ドロップした球が最初に地面に落ちた場所が正しいドロップ範囲に収まっていたかを判断することになります。その結果、ドロップした場所が誤所と分かれば規則20-6で認められているのでその球を拾い上げ正しい場所にドロップすることになります。誤所でなければ、その球はそのままプレーしなければならず拾い上げることも認められません。ドロップした球をプレーした後に誤りが発覚した場合は、もはや誤りを訂正することはできないので、そのホールのスコアに誤所からのプレーの2打罰を加えることになります。
このような状況で、ドロップした後にその場所が誤所である可能性があると気付くのは、ほとんどの場合、他の人に言われて、といったところになるでしょう。例えば、ニアレストポイントをティーなどでマークすることもなくドロップしたプレーヤーがいたとします。そのプレーヤーが規則を知っている人なら、スタンスを取りニアレストポイントの場所を推定しそこから1クラブレングスの範囲の余裕がある中で正しい範囲内にドロップすることはそれほど難しくないと思います。ある程度は規則を知っているのに面倒だから手順を踏まない、あるいは規則を知らないために適当に球の近くにドロップしたのなら、誤所の可能性も大きくなりますが、その場合はプレーヤー自身は誤所と認識しない、あるいは気付かないでプレーすることになるので、他の人が気付かなければ罰の付けようがない、ということになります。

Mr.golfbaka