Q:全面凍ったバンカー 2017.01.22

一月の寒い日で全ホール冬グリーンの指定があり、その中の一つのホールで冬グリーンの直ぐ先にバンカーがありそこにボールが入ってしまいました。そのバンカーの中全体が凍っていて全域がコンクリートのような状態でした。この場合には異常な状態で救済を受けることが可能か、バンカー内でドロップをするとボールは跳ねてバンカーの外で止まった場合の処置、またはアンプレ宣言してホールとボールを結んだ後方に1ぺナでドロップできるのか教えてください。なお当ゴルフ場ではこのバンカーを修理地扱いとはしてませんでした。

齋藤さん

回答
ご質問ありがとうございます!
冬場はバンカーやグリーンも凍ってしまうことが多々ありますが、ただ単に凍っているというだけでは異常な状態としては扱わないので、バンカーが凍っていてもグリーンが凍っていても罰無しの救済は特になく、あるがままでプレーしなければならない、というのが規則の基本的な考えかと思います。バンカー内でドロップした球が跳ねてバンカー外に出た場合は規則20-2cで定める再ドロップ要件に当てはまるので再ドロップしなければなりません。また、アンプレヤブルで処置する場合、元の場所からプレーする場合を除き、バンカー内の球については同バンカー内で処置しなければならず、ご質問にあるように後方に出す、といったことはできません。そのように処置してプレーした場合、アンプレヤブルの1打罰と誤所からのプレーの2打罰で計3打罰を受けることになります。しかもこの場合、違反が重大とみなされ、誤りを訂正しなければならない、と裁定される可能性が高いです。
雪と自然の氷については、プレーヤーの選択で、ルースインペディメントかカジュアルウオーターのどちらかとして扱うことができるので、もし、バンカー内の凍った部分が水溜りなどによるものであれば、カジュアルウオーターとして同バンカー内で罰無しの救済、あるいは1打罰でバンカーの後方にドロップする救済も認められることになります。同様に、雪がバンカー内にあり、それが障害となっている場合も罰無しの救済を受けることができます。

Mr.golfbaka