Q:グリーン上のカジュアルウオーターからの救済 2016.12.06

グリーン上の異常なグラウンド状態について
(1)修理地
(2)穴掘り動物や爬虫類等・・・
(3)カジュアルウォーター
上記においてのニアレストポイントですが、その障害を避けられ、ホールに近づかず、ハザード以外の場所でボールの位置から最も近い地点にプレースする。その場所がグリーン外になったとしてもプレース。
質問ですが、ホールに近づかずという解釈は、ホールから遠くなるケース(同心円上ではない)もあるのでしょうか? ゴルフ規則には、等距離という表記がありません。(1)(2)はホールから遠くなる場合もあり得ると思いますが、(3)において例えば、グリーンぎりぎりにオンしている球のプレーの線上においてカジュアルウォーターが存在し、そのカジュアルウォーターを避けうる最も近い場所がホールから遠ざかるグリーンエッジとなる場合です。結果、かなり湿ったグリーンでのロングパットを回避することができ、ウェッジを用いてのアプローチショットが可能となることでプレーヤーによっては有利になるようなケースとお考え下さい。また、アドレス、球がカジュアルウォーターにかかっている場合についても救済の条件にあてはまるのであれば、ホールから遠ざかることは可能でしょうか? あくまでも完全な救済が受けれるといった前提です。
よろしくお願いいたします。

広島お好み焼きさん

回答
ご質問ありがとうございます!
カジュアルウオーターやその他異常なグラウンド状態、また動かせない障害物については以下の場合に障害が生じたことになります。

・球がその障害物の中や上にある
・意図するスタンス・スイング区域がかかる
・球がグリーン上にある場合にグリーン上にある物件がパットの線にかかる

障害が生じている時に救済を受けることができ、救済を受ける際は障害がなくなる場所にニアレストポイントを設定する必要があります。そこがホールからの同心円上になるとは限りません。例えば、スルーザグリーンで大きなカジュアルウオーター内の後方部分(ホールから遠い側)に球がある場合は、ニアレストポイントがそのカジュアルウオーターの真後ろになる可能性もあります。スルーザグリーンの場合はプレーの線上に障害があっても障害が生じていることにはならないからです。それに対し、球がグリーン上にある場合は、パットの線も考慮しなければならないので、同心円上でパットの線も障害がなくなる場所がニアレストポイントになる可能性も高くなります。カジュアルウオーターの形状次第ではご質問にあるようにニアレストポイントが元の球の位置よりホールから遠ざかることになる場合も充分あり得ます。結果的にウエッジでプレーすることができるのは、たまたま運が良かっただけのこと、といった考え方です。ニアレストポイントがそのように運の良い場所になる場合もありますが、逆にせっかくグリーンに乗っていたのに深いラフにプレースしなければならないこともあり得ます。
ちなみにパター以外のクラブをグリーン上で使用しても規則的には違反とはなりませんので、ご質問のようにグリーンがかなり湿っていて転がりが予測できないので球を浮かせて運びたい場合は、パター以外のクラブを使用しても罰はありませんが、マナー的な点を考えると、湿ったグリーンの重い転がりを予測してパターでプレーするべきかと思います。

Mr.golfbaka