Q:ドロップした球が地面にくい込む・練習器具を持ち運ぶ 2016.12.01

20-2c再ドロップを要する場合について質問します。
ドロップした球が地面にくい込んだ場合再ドロップできますか?
14-3人工の機器と異常な携帯品について質問します。
素振り用のバットや棒のような物をキャディーバックに入れてラウンドするとペナルティーになりますか?

水掫正平さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ドロップした球が地面にくい込んだ場合、そこがフェアウエイかそれより芝を短く刈ってある区域であれば規則25-2の救済を受けることができます。ローカルルールで”地面にくい込んだ球”からの救済をスルーザグリーン全域にしている場合は、ラフなどでも救済を受けることができることになります。注意すべきは規則20-2cによる再ドロップではないという点です。規則20-2cでは、ドロップした球が該当する場所に行って止まった時に再ドロップを求めていますが、それらに該当しない場合は規則20-2cによる再ドロップはできず、球は正しくインプレーになったことになります。その際に、”地面にくい込んだ球”の救済が認められている場所で、落下した衝撃で球が地面にくい込んだのなら、新たに規則25-2の救済を受けることができる、といった流れになります。
練習器具類を持ち運ぶことは規則違反とはなりません。練習器具類はラウンド中に使用した場合に規則14-3の違反となります。ただし、通常のクラブを重くしただけの練習用クラブのようなものはゴルフクラブとみなされるので、14本以内であり、かつ付属規則Uに適合しているものでなければならず、適合していなかった場合は持ち運んだことに対し規則4-1あるいは規則4-4の罰を受けることになります。例えば、使用する14本の他に練習用に重くしてあるアイアン(付属規則Uに適合)を持ち運んでラウンドをスタートし、違反だと気付かずにラウンドを終えた場合、規則4-4の違反で最初の2ホールに2打罰(計4打罰)を受けることになります(途中で使用しても罰は同じ)。また、全長が付属規則Uで定めている48インチを超えるクラブ(付属規則Uに不適合)を持って同じようにラウンドした場合、規則に適合していないクラブを持ち運んだことになりますので、規則4-1の違反で同様に4打罰となりますが、この場合はそのクラブを使用したら競技失格となります。少々ややこしいところですが、余計なものは持ち運ばないのが無難です。

Mr.golfbaka