Q:ハンディキャップの誤りで競技失格となるケース 2016.09.27

ストロークプレーでの間違ったハンディキャップの使用についてご教授下さい。
裁定6-2b/1 では故意に間違ったハンディキャップでプレーしていたのでない限り、競技の結果は変更すべきでない。裁定6-2b/3 では委員会のミスで間違ったハンディキャップを用いたために優勝していた事が、数日後に判明した場合、優勝は取り消しでネットスコアを1打増やすべき。裁定6-2b/3.5 では委員会が間違ったハンディキャップを記入していた事が、競技終了前に判明した場合、競技失格。裁定6-2b/3.5 に書いてある通り、スコアカードに自分のハンディキャップが正しく記入されていることを委員会にスコアカードを提出する前に確かめることは、競技者の責任である。との文面からすれば、裁定6-2b/1 では競技失格。裁定6-2b/3 では競技の結果はそのまま、とすべきではないでしょうか。
間違ったハンディキャップを使用した場合の裁定のポイントを教えて下さい。

junkieさん

回答
ご質問ありがとうございます!
いつもレアなケースについてご質問いただき、私も勉強になります。
規則6-2bについてみてみますと、ここでは、プレーヤーがスコアカードに正しいハンディキャップが記入されていることについて確認する責任があり、ハンディキャップの記載がなかった場合や実際のハンディキャップより多いハンディキャップが記入されたままスコアを提出したためにハンディキャップストローク数に影響した場合、競技失格となることを定めています。この文面だけを見ると裁定例6-2b/1は競技失格となるのですが、ここで出てくるのが規則34-1bです。ここでは、ストロークプレー競技において競技終了後は例外を除き、どのような罰も取り下げたり修正したり課したりしてはならない、としています。そして例外の中には、実際のハンディキャップよりも多いハンディキャップであったことをプレーヤーが競技終了前に知っていた場合、といった項目があります。つまり、この例外にあてはまる場合(プレーヤーが競技終了前にハンディキャップが多いことを知っていた場合)は、競技終了後といえども競技失格の罰を課すことになるが、知らなかった場合は競技失格の罰を課すことにはならない、ということになります。また6-2b/3については、スコアカードを正しく提出した後に委員会が掲示板に表示する際に間違えただけのものですので、プレーヤーの規則違反などではなく、単に委員会のミスという理由で修正すべきといった考え方を示しています。

Mr.golfbaka