Q:マークして拾い上げる人とリプレースする人が異なる場合 2016.09.06

いつも参考にさせていただいております。確認をさせてください。
8月7日アップのリプレースできる人の回答の件です。規則については書かれているとおりですがプレーヤー自身、パートナーは問題ないと思いますがグリーン上で同伴者のマークについて本当に出来るのでしょうか。キャディーですらそのつど認めていかなければ罰がつきます。それとマークした人がリプレースすべきと考えますが、そのへんは規則、裁定集には書かれていません。たとえば認めたキャディーがマークしてプレーヤーがリプレイスしてインボールにするとするとマークとボールの位置に微妙なズレが生じる事例は発生すると思います。キャディーはマークをボールから5ミリ〜1cm離してプレーヤーはぎりぎりにリプレースなどといった場合などその人の普段の癖などが考えられます。ましてや同伴者となるとどうなのでしょう。リプレースの違反行為の罰打はすべてプレーヤーがおいます。規則書の読み取りかたもあると思いますが、グリーン上でのマーク&リプレースもう一度確認させて下さい。

アマゴルファーさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球を拾い上げる際のマークの位置については、規則の中では『〜球の真後ろに置いてマークすべきである』としています。できるだけ間隔を空けずに物理的にマークすることを要求しており、それが実行されていれば正しくマークしたとみなす、といった考え方になるかと思います。厳密なことを言えば、同じ人がマークしたとしても、その都度数ミリのずれはあるでしょうし、ご質問にあるように人の癖によっても数ミリの差はあるものでしょうが、そのような僅かな差についてまで正確であることを規則は要求していない、と考えて良いと思います。少々言葉に語弊が生じそうですが、できる限り物理的に正しくマークしたものについては正しくマークしたものとみなす、といったところかと思います。もし、厳密な数ミリ単位での正確さを要求することになれば、ほとんどの人が正しくリプレースできていないことになるでしょうし、マークをずらす場合に遠くの物を目印にしてクラブヘッド1個分ずらす行為も正確さにおいて問題が生じることになりかねません。
球をマークして拾い上げる際やリプレースする際、それらの行為が直接的な原因で球やマークが動かされても罰はない、としていますので、プレーヤーは過剰に球から離れた場所でマークする必要はなく、球のすぐ真後ろにマークするべきです。また、裁定例では球の2インチも後ろにマークするのは正しくマークしたことにはならない、としています。そのような考え方を踏まえた上で、球を拾い上げる人ができるだけ球に近い場所でマークして拾い上げた場合は(実際は数ミリのずれがあろうと)正しくマークしたと考えるべきです。それがプレーヤーであろうと同伴競技者であろうと、またキャディであろうと同じことかと思います。
キャディが球を拾い上げる場合、その都度プレーヤーに承認が必要で、もし承認を得なければ1打罰を受けます。一方で、同伴競技者がプレーヤーの球を勝手にマークして拾い上げた場合は誰にも罰はありません。これは、同伴競技者がプレーヤーの球を拾い上げることが自動的に認められることを意味しているのではなく、認められてはいないが特に罰はない、といったところになります。ちなみに、キャディがその都度プレーヤーに承認を得なければならない、という点については、その必要性が特に明確にあるわけではなさそうですので、いずれかは規則改正の時に変わる可能性もあるのではないかと個人的には思っています。

Mr.golfbaka