Q:シャフトが折れたので持っていた別のシャフトに交換する 2016.08.02

カチャカチャタイプのシャフトが、ショットで折れてしまいました。たまたま、取りつけられる別のシャフトを持っていたため、午後は、そのシャフトに交換してプレーしました。このシャフト交換は、性能の改善にあたるのか? 修理として認められるのでしょうか? シャフトは同一銘柄ではないです。また、手持ちは12本でしたが、新しいクラブの追加とは認められないのでしょうか?

gamaさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則4-3では、プレー中にクラブが損傷した場合について定めています。その中で、『通常のプレー中』にクラブが損傷した場合は以下のいずれかの方法をとることができる、としています。
1.損傷した状態のまま使用する
2.不当に遅れることなく『修理』して使用する
3. 『プレーに適さない』場合に限り、不当に遅れることなく他のクラブと取り替える

ここで『』で囲んだ言葉の解釈が大事になってくるのですが、規則や裁定例では次のように示しています。
『通常のプレー』
球を打つ、練習スイングをする、クラブの出し入れ、球の捜索、歩く時の杖代わりの使用、など(怒ってクラブをたたきつけるような行為は通常のプレーではない)
『修理』
もともと構成していたグリップ、シャフト、ヘッドで(何かを取り替えることなく)、損傷する前の状態に戻すこと。
『プレーに適さない』
シャフトがへこむ・大きく曲がる・折れる、ヘッドがゆるむ・取れる・大きく変形する、グリップがゆるむ

これらのことを踏まえると、通常の使用範囲でシャフトが折れた場合、修復はまず難しいと思いますので、プレーに適さないクラブということで、他のクラブと取り替えることができます。クラブを取り替える際、規則4-3の中で気を付けるべきは、『@そのコースでプレーしている人が使用するために持っているクラブを借りてはならない』『Aそのプレーヤーによって、あるいはそのプレーヤーのために持ち運んでいる部品を組み立てたりしてはならない』という点です。この一文からすると、最初から交換用として持ち運んでいたシャフトは使用できないということになります。これは、例えばシャフトを何本か持っているプレーヤーがいたとしたら、その日のコンディション(コースの状況や体調など)により、ラウンド中に簡単にクラブ性能を有利に選択できることに繋がってしまうことを防ぐためと思われます。
以上のことより、持ち運んでいたシャフトは使用できない、ということになります。そのようなクラブを加えた時点で(使用の有無にかかわらず)違反となり、ストロークプレーでは1ホール2打罰となります(最高4打罰)。プレーに適さないクラブの取り替えや、14本未満でスタートした場合は途中でクラブを補充することもできますが、そのように取り替えたり補充するクラブについては上記の@Aに該当しないものである必要がある、ということです。

Mr.golfbaka