Q:ラフにめり込んだ球に対して構えるとスタンスがカート道にかかる 2016.03.18

インプレーの球がラフで半分ほどめり込んだ状態で、且つスタンスが動かせない障害物のカート道路となりました。障害物からの救済を受けるためめり込んだボールをマークせずに拾い上げ、泥をふき取りました。救済処置として打てる位置にニアレストポイントを決めドロップしプレーしました。半分ほどめり込んだボールを拾い上げるときにマークをせずに泥をふき取りましたがペナルテーはありますか? 障害物の救済処置が優先される場合はわかります。ラフにめり込んだ状態からの処置と障害物からの処置はどちらが優先されるのでしょうか?

角屋勲さん

回答
ご質問ありがとうございます!
カート道などの動かせない障害物からの救済(規則24-2)では、『例外』項目の中で、他のことが原因でストロークすることが明らかに不可能な場合は救済を受けることができないことを示しています。ご質問のケースでは、はたしてめりこんだ球に対してプレーヤーがストロークすることが可能なのか? といったことを球のめり込み具合などから判断しなければならないと思いますが、よほどの状況でない限り、地面に多少めり込んだとしてもストロークはできる、と考えて良いと思います。ご質問のケースも、球が半分出ている状況で周りの土は球がめり込むくらい柔らかいわけですから、トップさせて打つ、あるいは土ごと球を出すように打つことも可能なはずです。そう考えると、先ほどの例外は当てはまらず、カート道からの救済を受けることができる、ということになります。救済を受けるために球を拾い上げる場合、球の位置をマークしなくても罰はなく、また球は拭くことができます。ただ、ニアレストポイントを決める前に拾い上げるのなら球の位置はマークしておいた方が良いです。
もし、めり込み具合が酷く、どう考えてもそのままストロークすることが不可能な状況であったなら、障害物からの罰無しの救済を受けることはできず、アンプレヤブルの処置をとらなければならない、ということになります。また、同じようにストロークできないほどめり込んでいても、ローカルルールでラフにめり込んだ球も「地面にくい込んでいる球」(規則25-2)の罰無しの救済を受けられるように定められている場合なら、まず「地面にくい込んでいる球」の救済を受け、その後もカート道による障害が生じているようならカート道からの救済処置をとる、といった流れで救済を受けてプレーすることができます。

Mr.golfbaka