Q:暫定球を打つのは最初の球を探す前であることについて 2016.02.19

暫定球に関しお尋ねいたします。
打ったボールが林の中にはいり、探すために一歩でも前進した後では暫定球は打てないとの規定が2014年の改訂により、約50ヤード程度前進しても打った場所に戻り暫定球を宣言し打てるようになったと聞きました。その改訂の有無を教えてくださるようお願い致します。

斎藤さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問に該当する裁定は27-2a/1.5です。この裁定は2013年までのものでは、暫定球をプレーするためにクラブや球を取りに前に進んで戻ってくるような場合は暫定球をプレーすることを禁止すべきではない、とだけしており、具体的に50ヤードといった表現はありませんでしたが、2014年の改訂で、暫定球のそもそもの目的が時間節約のためであることから、指針として50ヤードほど進んだ場合でも戻って暫定球を打ちなおした方が時間節約になるのであれば暫定球をプレーすることを妨げない、といった考え方を示しています。
ですので、例えばティーショットが30ヤード右のブッシュに突っ込んだので、30ヤード先へ進んでそのブッシュ周辺で球探しを2分間した後に、暫定球を打ちに戻る、といったことはできません。裁定27-2a/1.5のように戻って暫定球をプレーすることが許されるのは、あくまでも「球を探しに前へ進んだ」だけでその距離が50ヤード以内の短いような場合です。球のあると思われる辺りで球探しを始めていた場合はこれに該当せず規則27-2に定めているように、もはや暫定球をプレーすることはできなくなります。この場合、打ち直した球は3打目として即インプレーになるため、もし最初の球が5分間以内に見つかったとしてもプレーすることはできません。

Mr.golfbaka