Q:「最後にプレーした所」とは? 2016.01.16

先日の競技での裁定に付きご教示ください。
2ndショットを打ったプレーヤーの球がOB杭に寄りかかっていたため、スイングが出来ない状況となり、プレーヤーはアンプレアブルを宣言し、定められた場所にドロップし、プレーを続けようとした際、一度静止したボールがアドレス後に動き、OBゾーンで停止した。プレーヤ―は、OBの処置をするため動き出した地点にドロップしたが、同伴プレーヤーから「最後にプレーした場所」にドロップすべきとの指摘を受け、アンプレアブルでドロップした地点と2nd地点にそれぞれドロップをして2球でプレーした。
最後にプレーしたとは、実際にストロークしたことか、ドロップすること自体もプレーに含まれるか裁定に苦慮したが、ドロップも「プレー」と判断すると様々な処置もプレーに含まれると考え、2nd地点からのプレーを正とする裁定を下したが、正しかったでしょうか?
宜しくお願いいたします。

boncrajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
「最後にプレーした所」とは、実際にストロークをした場所のことをさしますので裁定は正しかったと思います。ご質問のケースで、アンプレヤブルで球をドロップして一度静止した場所がX点とし、そこから球が動きだしOB区域に転がり込んだとしたら、球を動かした原因がプレーヤーにあれば規則18-2の1打罰を加えX点にリプレース、プレーヤーに原因がなければOBによる1打罰を加え2nd地点にドロップすることになります。どちらの場合もアンプレヤブルの1打罰がありますので、次打は5打目ということになります。
「最後にプレーした所」がドロップした場所ではないことを示している裁定例としては28/6.5があります。
ウオーターハザードの救済やアンプレヤブルの処置、それからOBや紛失球などで元の場所からプレーすることについて、規則書では「初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くでプレーする(規則20-5参照)」となっています。何故『ストローク』ではなく『プレー』なのか? という点については定かではないのですが、単に『ストローク』とすると他の状況も含まれる可能性があるからではないかと思います。そこであえて『プレー』として「規則20-5・最後にストロークをした箇所から次のストロークをする場合」を付け加えているのかも知れません。

Mr.golfbaka