Q:地面にくい込んでいる球の拾い上げに関する付属規則のローカルルール参考例について 2015.12.22

JGAゴルフ規則と付属規則Tローカルルールに関して、その違いが分かりません。
付属規則T ローカルルール;競技の条件
(A)ローカルルール 4 コース状態;過度の湿地やぬかるみ、不良なコースの状態とその保護
4a地面にくい込んでいる球の拾い上げ:球をふくこと

が記載されており以下の参考例も書かれています。
(B)ローカルルールの参考例
4コース状態-過度の湿地やぬかるみ、不良なコースの状態とその保護
4a地面にくい込んでいる球の救済
規則25-2は、スルーザグリーンの芝草を短く刈り込んである区域の自分のピッチマークにくい込んでいる球について罰なしの救済を規定している。パッティンググリーン上では、球は拾い上げることができるし、球の衝撃によって作られた損傷箇所を修理することができる(規則16-1bと規則16-1c)。スルーザグリーンで地面にくい込んでいる球について救済を受けることを許すことが妥当と考えられる場合には、次のようなローカルルールの採用を勧める。
・参考例・
スルーザグリーンで、地面に自分で作ったピッチマークに球がくい込んでいるときは、その球は罰なしに拾い上げてふき、ホールに近づかず、しかも球の止まっていた箇所にできるだけ近い所にドロップすることができる。ドロップの際、球はスルーザグリーンのコース上に直接落ちなければならない。
例外:
1. 球が芝草を短く刈っていない区域の砂地にくい込んでいる場合、プレーヤーはこのローカルルールに基づく救済を受けることはできない。
2. このローカルルールに記載の状態以外の状態による障害のためにストロークを行うことが明らかに無理な場合、プレーヤーはこのローカルルールによる救済を受けることはできない。

しかし、この参考例では、JGAゴルフ規則第3章プレーについての規則の以下の 正規規則と何ら変わりが無いように思えますが、付属規則T(B)4aの参考例は、規則25-2に対してどういう意味を持つのか教えてください。
JGAゴルフ規則第3章 プレーについての規則
規則25 異常なグラウンド状態、地面にくい込んでいる球、目的外のパッティンググリーン
25-2 地面にくい込んでいる球
スルーザグリーンの、芝草を短く刈ってある区域で、球がその勢いで自ら地面に作った穴(ピッチマーク)にくい込んでいるときは、その球は罰なしに拾い上げてふき、ホールに近づかず、しかも球のあった箇所にできるだけ近い所にドロップすることができる。ドロップの際、球はスルーザグリーンのコース上に直接落ちなければならない。「芝草を短く刈ってある区域」とは、フェアウェイの芝の長さかそれより短く刈ってあるコース上のすべての区域(ラフを通り抜ける通路を含む)をいう。

好也厭離さん

回答
ご質問ありがとうございます!
このローカルルールの参考例では、スルーザグリーン全域にわたって地面にくい込んだ球に対して救済を認めることを示しています。規則25-2では「スルーザグリーンの芝草を短く刈ってある区域」が救済の対象となります。規則25-2内で芝草を短く刈ってある区域とはフェアウエイかそれより短く刈ってある区域としていますので、一般的にはフェアウエイ、花道、カラーといったところが救済対象になる、と捉えておけば問題ないかと思います。ローカルルールがなければラフで地面にくい込んだ球は救済は受けられないが、参考例のようなローカルルールがあればラフで地面にくい込んだ球についても救済を受けることができる、ということになります。少々紛らわしい一文は、参考例の例外1『1球が芝草を短く刈っていない区域の砂地にくい込んでいる場合、プレーヤーはこのローカルルールに基づく救済を受けることはできない。』の部分ですが、これはスルーザグリーンの砂地に球が埋もれた場合のことを意味していますので、実際はあまりないかと思いますが、例えば目土した後の砂にくい込んでいるような状態は救済の対象とはならない、ということになります。

Mr.golfbaka