Q:バンカーのアゴに突き刺さった球の救済 2015.12.03

いつも勉強させて頂いております。先日の出来事に付いてご教示下さい。
打ち下ろしのミドルホールです。220ヤード先にはあごの深いバンカーがあります。ティーショットを打った球がちょうどこのバンカー方面に行きました。ティーショットの球を見つけた所、バンカーのあごの土の中にめり込んでいました(例えて言うと30cm位の地層の断面の部分にめり込んだ状態)。私は打つ事が不可能と判断しアンプレヤブルの処置をし、ラフの所にドロップしました。同伴者はプロの試合で救済を受けていた例を話し、救済が受けられると言っていましたが、この場合何かの救済は受けられるのでしょうか?

ボギーさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、そのバンカーのアゴの部分がバンカーの一部であったかどうかが問題となります。全英オープンなどで見かける積み芝で作られた壁や、芝のある壁でしたらバンカーの一部ではない、ということになりますが、そうでない場合はまずバンカーの一部ということになるかと思います。ご質問のように土の壁の場合、ただ砂が充分に覆われていなかっただけの可能性が高く、従ってバンカーの一部であった可能性が高いと思われます。
救済については、以下の3つの状況により変ってくることになります。

1.アゴの部分はバンカーの一部
 ⇒バンカー内の球についてアンプレヤブルの処置をとる

2.アゴの部分はバンカーの一部ではなく、その部分の芝草はフェアウエイと同じかそれより短く刈り込まれている
 ⇒規則25-2・地面にくい込んだ球の罰無しの救済を受けることができる

3.アゴの部分はバンカーの一部ではなく、その部分の芝草はフェアウエイより長い
 ⇒スルーザグリーンの球としてアンプレヤブルの処置をとる

ボギーさんのケースで、もしアゴがバンカーの一部であったなら、アンプレヤブルの処置をとる場合、前回プレーした場所からプレーする場合(ご質問のケースではティーショット)を除き、バンカー内で処置しなければならなかった、ということになります。

Mr.golfbaka