Q:池に入った”かもしれない”場合 2015.08.04

ボールが池に入ったであろう(確実でない・確認できない)と思われる場合の処置を教えてください。
先日研修会内で、「池に入ったかどうか分からないが、その場所には池があって、入ったかもしれないと思われる場合は、ウォーターハザードの救済を受けられる」というルールが今年からできた、という話が出ました。しかし、林などで池がほとんど見えない状況では、横切った地点も分からないのに、救済処置が受けられるのだろうかと疑問に思いました。この場合は、ラフや林の中で、ロストボールの可能性もあるので、暫定球を打つべきではと思ったのですが・・・
1. 池の周りには何も無く、短く刈り込んであって、池以外にはなくなりようがなく、入るのは見えなかったが「ほぼ確実」に入っただろうと判断した場合
2. 池の周りにラフや林などが有り、「入ったかどうか分からないけど、たぶん池だろう」という場合
救済処置を行う場合、「確実に」か、「ほぼ確実に」という状況が必要かと思うのですが、どうすべきでしょうか?

某コース競技委員さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず”「池に入ったかどうか分からないが、その場所には池があって、入ったかもしれないと思われる場合は、ウォーターハザードの救済を受けられる」というルールが今年からできた”についてですが、今年は特に規則は変わっていませんので、『今年からできた』ということはありません。また、結論から申し上げますと、池に入ったかもしれないと思えるだけではウオーターハザードの救済を受けることはできません。ウオーターハザードの救済を定めている規則26-1の一文にも『ウオーターハザードの方に行ったが見つかっていない球がそのハザードの中にあるか分からない、またはほぼ確実でない場合、プレーヤーは規則27-1に基づく処置をとらなければならない』とあり、「分からない、またはほぼ確実でない」場合は紛失球となり1打罰で元の場所からプレーするしかないことを明確に定めています。
1と2のケースで暫定球を絡めて考えると以下のようになります。
1のようにウオーターハザードの外で紛失する可能性がなく、もし周辺になければ池に入ったことが「ほぼ確実」と思える状況であれば、暫定球を打つことはできず、もし球が見つからなかった場合はウオーターハザードの処置をとることになります。この場合、最後にプレーした場所からプレーする場合を除き、最後にウオーターハザードの限界を横切った場所を推測する必要があります。
2の場合は、ウオーターハザード以外で紛失した可能性があるので、暫定球をプレーすることができますが、ウオーターハザードの近辺に行くなどして、実際にウオーターハザードの中で球を見つけるか、あるいはウオーターハザードの中に入ったことがほぼ確実と思える状況とならない限り、球探しの5分の間に見つからなければ紛失球として扱わなければなりません。
また、裁定集の中では、「ほぼ確実」であることを立証するためにどのような状況が必要か、といったことを示していますので参考にすると良いかと思います。
参考裁定例・26-1/126-1/1.3

Mr.golfbaka