Q:忘れたクラブを取りに戻るためにプレーを遅らせる 2015.06.22

クラチャン決勝の時です(5組ストロークプレーで2組目スタート)。スタートホールのロングホール3打目の時同伴競技者が52度・56度のクラブをアプローチ練習場に忘れたことに気づき取りに練習場にカートで戻りました。当然、プレーは後続組を含め中断したわけですが、取りに戻りプレーを中断・遅延した行為にたいして競技委員会は、競技終了後プレーの中断に対して失格の処分を下しました。当事者は、プレーの不当な遅延の2打罰が相当と訴えましたが、失格処分になりました。どのような処分が相当なのか教えていただければと思います。裁定集ではクラブをティーグランドに忘れたケースはありますが、練習場はありません。

ゴルフ親父さん

回答
ご質問ありがとうございます!
一般的に、忘れたクラブを取りに戻るためにその組のプレーを遅らせたとなると、ご質問内容にある通り規則6-7・不当の遅延に該当し、2打罰とするべきです。裁定集の中でも、このようなケースは『プレーの中断ではなく不当の遅延が適用となる』と明言しています。ティーグラウンドであるか練習場であるかは関係ありません。ただし、あまりに時間的に大幅な遅れをもたらしたような場合は委員会の権限(規則33-7)でそのプレーヤーを競技失格としても妥当と言えるかもしません。
プレーの中断か、それとも遅延なのか、状況によっては判断が難しい場合もあるかもしれませんが、例えば、前の組が遅いからという理由で、前の組が数ホール進むまでホールの途中で休んでいたり時間つぶしをしていたとなればプレーの中断とみなされますし、プレーをするために何かをしている(クラブを取りに戻る、球探しをする等)ことによってプレーが進まないような場合は中断ではない、と考えて良いかと思います。

Mr.golfbaka