Q:プレーの妨げになるために球を拾い上げていたところ、他のプレーヤーによってライが変えられる 2015.06.22

ボールが近接して止まった場合、ホールから近い方のボールにマークしてして拾い上げ、ホールから遠い方のボールから打つと思いますが、ターフが取られたりしてライが変わったときは規則20-3bが適用されるのでしょうか?

i.moriさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問にある通り、リプレースする球のライが変えられた場合は規則20-3bが適用となりますので、スルーザグリーンであれば、元の位置よりホールに近付かない1クラブレングス以内で最も元のライに近くで似ている場所にプレースすることになります。規則20-3bでは『プレースやリプレースする球のライが変えられた場合』とあり、リプレースだけでなくプレースする場合についても言及しています。例えば、グリーン上でカジュアルウオーターなどの救済を受け、他の場所にプレースすることになっている時に、そのプレースすべき場所のライが変えられた場合は規則20-3bを適用しなければならない、ということになります。
ちなみに、球のライではなくプレーの線が変えられた場合は別の処置をとることになります。少々変わった例ですが、例えばカラー上に近接して前後に二人のプレーヤーの球が止まり、ホールに近い方のプレーヤーAがプレーのペースなどの理由で先にウエッジでアプローチしたところ、プレーヤーBの球の前にディボット跡を作ってしまったとします。プレーヤーBはパターで転がしたいと思ったのでプレーヤーAの作ったディボット跡が邪魔になるわけですが、この場合は球のライが変わったわけではないので規則20-3bは適用せず、ディボット跡を元の状態に修復することが認められます。ゴルフ規則では、プレーの線を改善することを認めていませんが、自分の球が止まった後に他の人によって状況が変えられたような場合は公正の理念に従い元の状態に修復することを認めています。
関連裁定例・13-2/8

Mr.golfbaka