Q:池を超えた球がグリーン側から池に入った場合の救済 2015.06.06

ショートホールで池越えの砲台グリーンに打った球がグリーンに届かず、傾斜のあるマウンドに落下して戻る様に転がり落ち、赤杭を越えて池に入ってしまいました。次のショットは何打目としてどこから打つのが正しいのでしょうか? 池の向こう側ではホールに近づいてしまうので、池のこちら側でティーグランド側にドロップでしょうか?

t.takahashiさん

回答
ご質問ありがとうございます!
赤杭はラテラルウオーターハザードですので、救済を受ける場合の選択肢は3つあります。
a.元の場所からプレー
b.ホールと最後にハザードの限界を横切った場所とを結んだ線の延長線上でそのハザードの後方にドロップ
c.最後にハザードの限界を横切った場所(またはホールから等距離にある対岸)から2クラブレングス以内でホールに近付かないそのハザード外にドロップ
です。ご質問のケースでは池のグリーン側からハザードの限界を横切って入ったことになるので、bとcの処置をする場合の基点はグリーン側ということになります。しかし、bを選択した場合、後方延長線上でそのハザード外となると恐らく池のティーグラウンド側にドロップしなければならない、ということになります。cを選択する場合、最後にハザードの限界を横切った場所から2クラブレングス以内のそのハザード外でホールに近付かない場所があればそこにドロップすることができますが、そういった場所がなければcの選択肢は実質的にない、ということになり、その場合はaかbの処置をとるしかない、ということになります。
分かりやすくイラストで極端な例を挙げると以下のようになります。
※黄丸は最後にハザードの限界を横切った場所を表します。
※黄色の破線はホールから基点までの距離を表します(つまりホールに近付かない場所は黄色の破線の外側でなければならない)。
※水色の破線は基点から2クラブレングスの範囲を表します。

例1

グリーン側でもホールに近付かない2クラブレングスの範囲(薄緑の部分)が存在するため、そこにドロップすることができます。

例2

グリーン側にはホールに近付かずにドロップできる範囲がないのでcの選択肢による救済は受けられないことになります。

Mr.golfbaka