Q：用具を借りる／インパクト面を泥から避ける 2015.05.29
いつも参考にさせていただいております。質問です。
1.用具の貸し借りについて
ルール上、クラブの貸し借りはできませんが、手袋やボールの貸し借りは可能となっていますよね。先日ラウンド中に、「ショットあるいは、パッティング時に、眩しいからサングラスを貸してくれないか？という事は可能なのか？」と質問されました。クラブではないので大丈夫のような気もしますが、どうなんでしょうか？
2.ボールのインパクト面に泥がついている場合、ボールを回して向きを変えることは可能なのか？
これも同じ日に後続組のプレーヤーから聞いたのですが、「ボールのインパクト面に泥が付いた場合、ボールを回転させて泥が付いてないところをインパクト面に向けらる、ってマンガで読んだけど、そいうルールあるの？」と聞かれました。その場にいた全員が「そんなルールは無いと思う」と答えましたが、どうなんでしょうか？
よろしくお願いします。
回答
ご質問ありがとうございます！
1.
用具の貸し借りについて、ゴルフ規則では4-4の中で、そのコースでプレーしている他のプレーヤーが使用するために持っているクラブを借りることを禁止していますが、それ以外の携帯品についての貸し借りについては特に定めがないため、サングラスを借りても問題ありません。参考までに関連規則を挙げてみますと、まず人工の機器や携帯品の異常な使用や異常な携帯品の使用について定めている規則14-3ですが、日常一般的に使用されるメガネについては裁定集の中で規則14-3でいうところの「人工の機器」ではないとしています。また、日射しを遮る目的で使用することについては14-2・援助が扱っており、この規則では他人、または物を置いたりすることによって物理的あるいは風雨などの自然現象から保護を受けることを禁止しています。プレーヤー自身が日常一般的な物を持ったり装着することで使用しても罰はありません。裁定集の中にもあるのですが、例えばプレーヤー自身が傘をさしながらプレーしても罰はありません。
2.
インパクト面に泥が当たらないように球を回転させることを認める規則はありませんが、禁止する規則もありません。つまり、球の確認などで球を拾い上げた場合、球を拭くことはできず、その球はリプレースされなければならないわけですが、この時、泥が付いている場所がインパクト面にならないようにしてリプレースすることはできる、というわけです。
参考裁定例・21/5