Q：アプローチやパットなどで、動いている球同士が当たる 2015.05.15
いつも勉強させてもらっています。
グリーン上で打った球が、グリーン上で打たれてまだ動いている他の球に当たったら’無罰でお互い打ち直し’と思いますが、グリーン外からアプローチされてまだ動いている球に、グリーン上から打った球が当たったらどう処置したらよいでしょう？ また逆にグリーン上から打たれたて、まだ動いている球に、グリーン外からアプローチされた球が当たったときはどうでしょう。
回答
ご質問ありがとうございます！
ご質問の内容は規則19-5bを参照することになります。規則19-5bではプレーした球が他の動いている球に当たった場合について定めており、一見小難しそうですが、実は以下の2つだけ覚えておけば良いので簡単です。
1.グリーン外からプレーして他の動いている球に当たった場合
→あるがままでプレー
2.グリーン上からプレーして他の動いている球に当たった場合
そのストロークを取り消して再プレー
この規則では2つの動いている球が当たることについて定めていますので、2人のプレーヤーについて考えてしまうとややこしく感じてしまいがちですが、要は個々のプレーヤーについて上記の1と2を照らしあわせてみればいいだけなのです。規則19-5bについては罰はありません。つまり動いている球同士が当たったことについては罰はない、ということです。
ただし罰が生じるケースもあります。それは規則16-1fが絡むケースです。この規則16-1fは、それほど遭遇しないケースかと思いますが、かなりややこしい部類に入る規則です。規則16-1fでは『グリーン上でストロークされた球が動いている間はストロークしてはならない』と定めています。この違反は2打罰となりますが、プレーヤーがプレーする順番であった時は罰はないとしています。例を挙げてみます。
例1：プレーヤーAとBの球がグリーンに乗り、Aがホールから10m、Bがホールから5mの場所でした。Aが先にプレーする順番だったのでAがプレーしました。その後でAの球が動いている内にBがプレーしました。すると、この瞬間、規則16-1fによりBは2打罰を受けることになります。お互いの球が当たらなければそのまま、当たった場合は上記の2ににあるように両者ストロークを取り消して再プレー、結果としてAは罰無しで再プレー、Bは2打罰で再プレーということになります。
例2：同じくプレーヤーAとBの球がグリーンに乗り、Aがホールから10m、Bがホールから5mの場所でした。Aが先にプレーすべきところ、先にBがプレーしてしまい、Aはそれに気付かずにBの球が動いている内にプレーしました。この場合、Aは（他のプレーヤーによって）グリーン上でストロークされた球が動いている間にプレーしたことになりますが、自分がプレーする順番だったので罰は受けない、ということになります。
つまり、ご質問内容には『グリーン上で打った球が、グリーン上で打たれてまだ動いている他の球に当たったら’無罰でお互い打ち直し’』とありますが、例2のような特殊な状況でない限り、どちらかのプレーヤー（後にプレーした方のプレーヤー）が2打罰を受ける、ということになります。
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