Q:球の下にスプリンクラーがあるか確認するためにできること 2015.04.16

先日も質問にお答えいただき、ありがとうございました。先日の競技での出来事です。
私のボールはグリーンカラーから少し離れたデポット跡の様なところに止まりました。ボールは半分くらい沈んでいる感じでした。当然そのままの状態で、アプローチしました。すると何か変な音がしました。確認してみると、そのデポット跡と思ったところは、スプリンクラーだったのです。スプリンクラーの周りに芝が生えている状態で、打つまでは気づきませんでした。ボールが沈んでいる状態で、スプリンクラーかもしれない?と芝を掻き分けるのは違反と存じます。私はどのように対応するのが正解だったのでしょうか?
よろしくお願いします。

朝ポンチさん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、「スプリンクラーかもしれない」状態を確認するために幾つかのことはできます。
まず、芝を掻き分ける行為ですが、それによって球のライやスイング区域が改善されることはなく、また球を動かすこともなければ罰はありません。球を動かさないように、また手を離した時に芝が元に戻る程度にそーっと芝を動かしてその下を確認することは問題ない、ということです。この時、球が動いてしまえば規則18-2aにより1打罰で球をリプレースすることになります。また、球の周りが芝で覆われていて、その芝を掻き分けて確認したところ、球の周りの芝が退かされることになり、プレーが有利に働く状況に改善された場合などは規則13-2の違反で2打罰が課されることになります。
芝を掻き分けて確認しようとすると上記のような違反に抵触する可能性があるような状況であれば球を拾い上げて確認することもできます。ゴルフ規則では、グリーン上以外のインプレーの球を拾い上げることが認められるのは基本的に、各種救済(動かせない障害物、異常なグラウンド状態、ウオーターハザード、アンプレヤブル等)を受ける時、球の確認、プレーの援助や妨げとなる球、となっていますが、救済を受けられる状況であるかどうかを確認するための時もまた、公正の理念に従い球を拾い上げることを裁定集の中で認めています。この場合、球の確認のための拾い上げ(規則5-3規則12-2)と同様、球の位置をマークして、マーカーや同伴競技者に立ち会う機会を与えてから球を拾い上げるようにします。もし、マーカーや同伴競技者に立ち会う機会を与えずに勝手に球を拾い上げて確認する場合は、そこが救済を受けられないものであった時にインプレーの球を拾い上げたことにより1打罰を受けるリスクを背負うということになります。
参考裁定例・20-1/0.7

Mr.golfbaka