Q:同伴競技者のルール違反を確認する責任 2015.03.19

先日、月例会でマナーの悪い人のマーカーになりました。マナーについてはその都度声かけはしましたが、カジュアルの救済で呼び止められ、1クラブにドロップしようとしていたため、ニアレスからですよ、と何回か説明しましたが、意味がわからないようで、また1クラブにドロップしようとしてここでいいですかと聞かれました、結果的に正しいドロップになりそうだったので、ハイと言いました、ボールが少し戻ってスタンスがかかるか微妙でした。本来なら確認すべき状態でしたが、ずいぶん時間もたち、プレーも遅れ気味だったので、確認せずに行きました。ここでマーカーの役目ですが、ハイと言ってしまい、のちに後悔しました、確認はするべきだとは思いますが、いいですかと言われ、正しくはどう処置すればよかったのか、結果誤所からのプレイになった場合、意図的かどうかもありますが、間違っているのにハイと言い、後で告げるのはペナルティになるのでしょうか、よろしくお願いします。

一野さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、規則では”プレーヤーは規則を知っている責任がある”といった項目(規則6-1)があります。これは規則を知らずに誤った処置などをした場合、そのプレーヤーが罰を受けることは免れないこと意味しています。また、マーカーの役目ですが、基本は”スコアを付けること”です。他には球の確認のための拾い上げ(規則5-3規則12-2)などで立ち会ったりする場合もありますが、規則に正しく則っているか、はたまた誤っているかを確認したり指摘する責任はありません。もちろん正しい処置を教えてあげることはマナー的には推奨されるべきことかとは思いますが、必ずしもその必要はないので、例えばご質問のケースでその処置について特に何か助言をする必要はない、ということが言えます。ただ、裁定例では、同伴競技者など他のプレーヤーに規則違反をさせる目的で故意に間違った規則を教えたような場合、委員会はそのプレーヤーに競技失格の罰を課しても妥当であることを明示しています(規則33-7、参考裁定例9/1)。
そこで、ご質問のケースでの一野さんの行動ですが、文面から察する限りでは故意に誤ったことを教えようとしているわけではないので、競技失格の罰が課されることはない、と判断すべきでしょう。ただ、不明確な事項は委員会に報告すべきで、もしそのプレーヤーが結果的に誤った場所からプレーしていたのであれば、そのプレーヤーに罰を課すよう委員会は処置すべきかと思います。

Mr.golfbaka