Q:同伴競技者のクラブを誤って使用した 2015.03.09

4バックで競技中、キャディーから他のプレーヤーのクラブを渡されショットした後に気が付いた。使用した方は2打罰だと思いますが、間違われた方はどのような処置になるのでしょうか? 使われた方はまったく気づいてません。キャディーが間違えたので。承諾した場合と、全く気づかなかった場合と裁定が変わるのでしょうか?
宜しくお願い致します。

冨澤裕隆さん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、使用された側のプレーヤーは、使われることを知っていようといまいと罰はありません。
使用する側が知っていたかどうか、は罰に影響します。使用するプレーヤーがA、使用されるプレーヤーがBとして以下に例を挙げてみます。

【A(またはAのキャディ)が誤って(気付かずに)Bのバッグからクラブをとりだしてストローク、その後自分のバッグにしまう】
これはご質問のケースと同じことなのですが、Aは”そのコースでプレーしている人がプレーのために選んだクラブ”を使用したことにより(規則4-4a)2打罰を受けることになります。罰は使用したホールにつき2打罰(最高4打罰まで)ですので、最初に間違えたホールだけでなく、以降のホールでもそのクラブを使用していた場合は4打罰となります。この場合、Aは意図的に使用したわけではないので、気付き次第、そのクラブを使用しないことを宣言(不使用宣言)すれば、その後持ち運んだことに対する罰はありません。

【Aが意図的にBのクラブを使用】
A「そのパター具合良さそうだね、ちょっと借りていい?」
B「どうぞ」
AがBのパターを使用してストローク
といった流れがあったとすると、Aは2打罰を受けることはもちろん、違反(同伴競技者のクラブを使用していること)に気付いているわけですので、直ちに不使用宣言をしなくてはなりません。同伴競技者のクラブを使用することが規則に違反していることを知らなかったとしてもそれは関係ありません。
どちらの例の場合においても、不使用宣言しなければならない時にしなかった、あるいは不使用宣言した後にそのクラブを再び使用した場合は競技失格です。またどちらの場合もBに罰はなく、Bは自分のクラブを取り戻すことができます。

Mr.golfbaka