Q:同時に2つの障害が生じている場合 2015.02.04

ご回答ありがとうございます。回答の内容で恐縮ですが、再度質問です(2015.01.30回答)。
修理地からの救済1回とマンホールからの救済を受けて、さらに修理地からの救済を受けた場合、ニアレストポイントに大きな差異を生じるケースがあります(結果的に打つ場所が修理地の右サイドと左サイド全く違う場所からプレーすることとなるケースが想定されます)。このように救済の選択の違いで全く違う条件のライからプレーすることは、規則上問題にはならないのでしょうか? 同じような事例は、修理地内にカジュアルウォーターがある場合などにも生じます。カジュアルウォーターが全て修理地の中にある場合と修理地よりも部分的に広い範囲にカジュアルウォーターがある場合とで救済方法は変わるのでしょうか? カート道路に隣接して修理地を指示する際には、混乱等が生じないようローカルルールで修理地はカート道路(動かせない障害物)の一部とする旨定めている例があります。ローカルルールに特段の定めがない場合、救済の選択により救済後にプレーする場所が複数となり、どちらも誤所からのプレーとならず規則上も問題がないというところに非常に違和感を感じます。
この辺りは規則上どう考えれば良いのでしょうか?

福田さん

回答
ご質問ありがとうございます!
同時に2つの障害が生じているので、まず最初に救済を受ける時はそれぞれの障害から救済を受ける際のニアレストポイントが1つずつ(計2箇所)あることになります。それらの場所から救済を受けた後、他の障害が残っている場合、さらに救済を受けることができるので、このような場合、実質的にはプレーヤーは最大で4箇所のドロップ範囲がある、と捉えることもできます。しかし、このような場合、最初から4箇所あるというわけではなく、あくまで最初はどちらかの障害による救済(2択)を受け球をドロップした後で、別の障害からの救済を受けるためのニアレストポイントを決めなければなりません。球の位置が確定していない状況でニアレストポイントを決めることはできないからです。『ドロップ』という行為は”偶然性の再現”という意味合いがあり、ドロップした結果、ライが良くも悪くも、また更なる救済を受けられようとそうでなかろうとプレーヤーはその結果を受け入れてプレーしなければならない、といった意味があります。そう考えると、同時に2つの障害が生じたからと言って、そのことがそれほどプレーヤーにとって有益になるわけでもない、ということも言えると思います。もしプレーヤーにとって有利な状況になるのだったら、それは偶々運が良かった、ということになります。
ただ、ご質問内容にある通り、最初から2つの障害が重なっているような場所が分かっているのであれば、委員会はローカルルールでその区域を1つの障害として扱うようにするのが余計な紛議をなくすためには最も良い手段かと思います。

Mr.golfbaka