Q:「でべそ」であったことをラウンド終了後に教える 2015.02.01

先日ある試合で、Aさんが途中のホールのティーショットをデベソの状態でプレーしてしまいました。本人は気が付かなかったんですが、同伴者(2人以上)がそれに気づいていたにもかかわらず、その時指摘せず、すべてホールアウトした後のアテストの時に、「あのホール、デベソだったよ」と指摘し、結果Aさんは失格になってしまいました。この場合、その時に指摘し打ち直せばペナルティーで済むところを、あえて指摘せず、ホールアウト後に申告するという同伴者の行為はいかがなものなんでしょうか? ルールというよりマナーとかエチケットの問題だと思いますが、よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースは、おっしゃる通りマナーやエチケットといった部分であり、ゴルフ規則ではどうしようもないことかと思います。もし、違反を見ていた同伴競技者の方々が、Aさんが誤りを訂正せずにプレーしていたら競技失格になることを知っていたのなら親切心に欠けている、と思ってしまうところですが、それ以上は何もなくAさんの罰が取り消されるものではありません。
規則33-7では、適用する規則がない場合でも委員会は、競技失格の罰を課したり、取り下げたりする権利があることを定めています。この規則33-7の裁定例(33-7/9)の中で、同伴競技者の違反を見て見ぬふりをして、その違反による罰打を付加しないスコアカードの提出を黙認したような場合は、その同伴競技者に競技失格の罰を課しても妥当であることを示しています。ご質問のケースで、もし、Aさんの「でべそ」による違反を知っていながら、Aさんがその罰を付加しないでスコアカードを提出するのを黙認していた場合は、その同伴競技者に競技失格の罰を課してもおかしくはない、ということになります。実際のところは同伴競技者の方々は、事実を委員会に報告しているので、(Aさんに適時に教えなかったことは意地悪だったとしても)このような罰が課されることはない、ということになります。

Mr.golfbaka