Q:異常なグラウンド状態の中で見つからない球の確認の必要性 2015.01.26

先日、雨の日の競技での出来事です。前の組が1打目付近フェアウェイであろう所で4人がウロウロボールを探している様子、そしてドロップしていました。おそらく異常なグラウンドで見つからない球の処置をしている様子でした。
規則25-1c スルーザグリーン
罰なしに別の球に取り替え救済を受ける事ができる
後で話を聞くと上記の処置をしたそうです。ここで少し疑問を感じました。この時はマーカーも他の人もその辺に飛んで行ったと確認しているが、では確認はマーカーだけでもよいのか? 確認方法はどうなんでしょうか、とにかく雨でカジュアルウォーターだらけでした。これもしも誰も確認と認識がなければロストですか?

新宿の鮫さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースのように異常なグラウンド状態の中で球が見つからない場合や動かせない障害物の中で球が見つからない場合、その状態の中に球があることが分かっているか、ほぼ確実な状況であれば、球が最後にそれらの境界を横切った場所に球があるものとしてニアレストポイントを決め罰無しの救済を受けることができます。
ここで重要なのが『分かっているか、ほぼ確実』という状況であるかどうか、ということです。ゴルフ規則では、その事実関係を重要視してはいますが、必ずしもマーカーや同伴競技者など誰かの確認が必要とはしていません。
例えば、プレーヤーが真っすぐフェアウエイ方向に打ったにもかかわらず、球の行ったと思われる付近に大きなカジュアルウオーターがあり、その周辺では球がどこにも見当たらない場合は、球がそのカジュアルウオーターの中にあることはほぼ確実と考えることができるでしょう。また、プレーヤーがラフの方向に打ち、行ってみたところ球の行ったと思われる付近にカジュアルウオーターはあるものの、そのカジュアルウオーター以外の場所で球が見つからない可能性も考えられる場合は、そのカジュアルウオーターの中に球があることを「ほぼ確実」とみなすことはできません。
ゴルフ規則は基本的にはプレーヤーが正直であることを前提として作られています(中には例外もありますが)。ですので、たとえ他の誰も見ていないかったとしても『分かっているか、ほぼ確実』であることが事実であれば救済を受けることができる、ということになります。ただ、事実をより明白にするためには同伴競技者などの目撃があればより正確に行われることは確かです。

Mr.golfbaka