Q：バンカーに球がある時に前のプレーヤーが均していない箇所を均す 2015.01.07
同伴競技者（友達）の打った球がバンカーに入ったのですが、前のプレーヤーがバンカープレーの後元の状態に戻してなかったのだからと言って、自分の球の前の砂を手で平らにならしました。これってどう解釈したら良いのでしょうか？
回答
ご質問ありがとうございます！
『前のプレーヤー』が前の組のプレーヤーのことを指す場合、球の前の砂を均す
ことは規則13-4の違反により2打罰を受けることになります。
規則13-4では、球がハザード内にある時に同じハザード内の地面にクラブや手で触れることを禁止しており、それに違反したことによる罰が課せられる、というわけです。規則13-4には罰が課されない例外もあります。その内の一つに、単にコース保護の目的でプレーに影響の無い場所（規則13-2の違反とならない場所）の砂などを均すことがありますが、ご質問のケースは球の前の砂ということで、プレーに影響のある場所であるため、この例外には当てはまりません。
もし『前のプレーヤー』というのが、同伴競技者である場合は均すことが認められる場合もあります。例えば、プレーヤーAとBの球が同じバンカーに入り、プレーヤーAが先にプレーしたところ、プレーヤーBのプレーに影響する場所の状況が変えられたような場合です。プレーヤーBは自分の球が止まった時の状態でプレーする権利があるので、このような場合は元の状態に均すことが認められます。
参考裁定例・13-2/8、13-2/8.5
また、たとえ同伴競技者であっても次のような場合は均すことは認められません。プレーヤーAがバンカー内からプレーした後に砂を均さずにバンカーを出て、その後にプレーヤーBがそのバンカー内に球を入れ、プレーヤーAが均さなかった場所がプレーに影響する、といった場合です。プレーヤーBの球がバンカーに入った時、既にその状態であったのなら、たとえそれが他のプレーヤーの不始末によるものであってもその状態のままプレーしなければならないのです。