Q:手首より長い手袋はルール違反? 2014.12.24

ウェアのことで教えてください。
先日おしゃれな手袋を買いました。両手袋で手首まである長さのものです。これから寒いので少しでも暖かいものをと思ったのです。ところが、知人が同じものを欲しがってショップで注文しようとしたら、「手首より長い手袋は公式競技にはルール違反ですよ」と言われたそうです。そんなルールがあるとは知りませんでした。本当でしょうか?

こばんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則の中には手袋に関する規則もあります。
以下、ゴルフ規則より。

付属規則W・機器と他の携帯品
2.手袋
プレーヤーがクラブを握る援助となる手袋をはめることができる。ただし、手袋は単純でなければならない。
単純な手袋は下記のようでなければならない。
●各指のための別個の覆いあるいは開放部(穴)と共に、ぴったり合うよう仕立てられた手の覆いからなる。
●手のひらと指の握る面の全体がスムーズな素材で作られている。
単純な手袋は下記のものを組み込んではならない。
●その主要な目的が詰め物を備えたり、詰め物の効果をもたせるための握る面や手袋の内部への素材。詰め物とは、付け加えられた素材を持たない隣接する部分よりも0.025インチ(0.635ミリメートル)を超える厚みを持つ手袋素材の部分と定義される。
注:詰め物の定義(上記参照)の範疇を超えないことを条件として、耐摩擦性、吸湿性、その他の機能性のために素材を付け加えることができる。
●クラブが滑るのを防ぐための援助となる、あるいはクラブに手を取り付けるためのストラップ。
●指と指とを結び付ける手段。
●グリップの表面素材と粘着(付着)する手袋の表面素材。
●視覚的な援助を除き、プレーヤーが手をグリップの一貫した位置に、および/または特定の位置に置けるようにデザインされた機構。
●プレーヤーがストロークをする上で援助となる重り。
●関節(手や手首など)の動きを制限するかもしれない機構。
●その他、ストロークをしたりプレーする上でプレーヤーの援助となるかもしれない機構。


つまり、単純な手袋であり、ゴルフをプレーする上で通常の手袋にはないような機能が備わっていないことが要点となってくると思います。こばんさんの購入された手袋の手首まである部分が、ただ単に防寒や日焼け防止といった目的のためだけにあり、ゴルフをプレーする上で手助けするようなことがなければ、「手首まである」という理由だけで規則違反にはならないと思います。もし、その手首の部分が「手首の余分な動きを抑制する」といったゴルフのプレーの影響するような効果が期待できるような部分であれば違反となる、ということになります。
ちなみに、ゴルフ用の手袋は多くのメーカーから様々な種類のものが出回っていると思いますが、メーカーは上記のようなゴルフ規則に反しないものを作る責任があります。ゴルフ規則では、メーカーは携帯品について規則違反の可能性があるかどうかR&Aにサンプル品を提出して裁定をもとめるべき、としています。プレーヤーもまた、使用する携帯品などが規則に違反していないかどうか疑わしい場合はR&Aに見解を求めることができます。

Mr.golfbaka