Q:バックスイングやフォローで球の前後にある雑草をなぎ倒す 2014.10.17

先日、プレイ中に遭遇したのですが、ティーショットが曲がり、急斜面に生えている雑草(背丈60cm位が10cm間隔で沢山生えている)の根元に止まってしまいました。クラブヘッドを当てるのも大変なのですが、バックスイングでさえ雑草を折りそうですし、打った後もなぎ倒してしまいます。同伴競技者から、バックスイングで木の枝や葉を落とすとペナルティだから、雑草も駄目ではないかと言われました。私は、バックスイングはまずいかもと思い、クラブを垂直に入れたのですが、フォローではやはり雑草を折り倒してしまいました。この場合のペナルティがどうなるのか、教えて頂きたく、宜しくお願い致します。

関正綱さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースはスイング区域の改善(規則13-2)になるかどうか、といったところなのですが、結論を先に申し上げますとフォローはもちろん、バックスイングでなぎ倒しても罰はありません。規則13-2では『球のライ、スイング・スタンス区域、プレーの線』の改善をすると違反(2打罰)になることを定めていますが、違反にならない場合がいくつかあり、その内の一つに"ストロークを始めていたり、ストロークのためにクラブを後方に動かし、そのままストロークが行われたとき"という項目があります。これにより、スイング区域にある草や枝をバックスイングで折っても、そのままストロークすれば罰はない、ということになるのです。もし、バックスイングで草をなぎ倒した際に、それが気になったために一旦スイングを止めてしまうと違反になります。
混同しやすいケースでは、バンカー内でバックスイングの時に木の葉などにクラブが触れたりした場合です。この場合、2打罰になりますが、これは規則13-4の違反によるものです。規則13-4では球がハザード内にある時に同じハザード内にあるルースインペディメントに触れたり、それを動かすことを禁止しており、この違反は"ストロークする前"の行動等が対象になるため、バックスイングで触れたり動かしたりした場合も違反となるのです。

Mr.golfbaka