Q:バンカー内のプレーの妨げになる球のマーク/バンカー内でバックスイングの時にルースインペディメントにクラブが当たる 2014.08.18

いつも楽しみに拝見しております。
バンカー内で、プレーヤー二人のボールがピン方向に2個、近くに並んで止まった場合、遠いほうから先にプレーとなると思いますが、先のボールが邪魔になり、先のボールをマークをして拾い上げてもらい打ったとしても、マークも飛んで行って元の場所がわからなくなると思いますが、この時のマークのやり方、元の位置の確認方法、打った後の砂の復元の方法を教えてください。
又バンカー内でボールのすぐ後にルースインペディメントがあり、バックスイングをしたとき、このルースインペディメントをを動かしてボールを打ってしまった場合、罰があるか無いか、あったら何打罰になるのか、教えてください。

tugichyanさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、バンカー内でプレーの妨げになる球をマークして拾い上げ、そのマークをずらす場合ですが、グリーン上で一般的に行われる方法と同様にクラブヘッドで距離を測ってクラブヘッド1個分動かせば問題ありません。もし、クラブヘッド1個分では足りないと思える場合はクラブ1本分の長さを測ってずらすこともできます。ボールマーカーをずらすことについて規則では「クラブヘッドの長さ1つかそれ以上横に移すべきである」としており、具体的な方法などは特に決まりはありません。大事なのは物理的にマークしている状態を保持したままずらす、ということになると思います。また、バンカー内でクラブヘッドやクラブで距離を測ってボールマーカーをずらそうとするとクラブが砂に触れることになります。通常、バンカー内に球がある時にクラブがバンカー内の砂に触れると2打罰となりますが(規則13-4)、規則に従った処置を行う上で距離を計測する時は規則13-4の例外として扱われるため罰はありません。球をリプレースする際、ライが変えられている場合は砂を復元しなければなりませんが、その方法についても特に決まりはありません。この場合に手を使っても、これもまた規則13-4の例外として扱われるため罰はありません。
次に、バンカー内の球を打つ時にバックスイングでルースインペディメントにクラブが触れた場合ですが、この場合、規則13-4の違反で2打罰となります。規則13-4では球がハザード内にある場合の禁止行為を定めており、ストローク前に該当する行為を行うと違反となります(ストロークの時は違反とはならない)。『ストローク』とは球を打つ意志を持って行われるクラブの前方への動き、一般的に言うところのダウンスイングの部分を指します。バックスイングはストロークには含まれないので、規則13-4の違反は免れないのです。
ちなみに混同しやすいのが、バックスインで木の枝を折るようなケースです。素振りなどでスイング区域にある枝を折ると規則13-2のスイング区域の改善により2打罰が課せられるのですが、この規則13-2ではストロークのためのクラブの後方への動き(バックスイング)で改善があっても、そのままストロークした場合は罰はない、としているため、バックスイングで木の枝を折り、そのままストロークした場合は罰は無いのです。

Mr.golfbaka