Q:ウオーターハザードに入っのは「ほぼ確実」であることをマーカーが確認していない 2014.08.07

競技で、コース左側のラテラルウォターハザードのほうに飛んでいきました。横切ったところははっきり確認ができませんでしたが、キャディや同伴者が「このあたりで横切った」と言ってくれました」(水の流れは少しですが、葦などが繁り球の確認はできませんでした)が、マーカーが「私は最後に横切った地点が確認できないので戻って打ってくれ」といいました。裁定集の26-1/3.5・分かっているかほぼ確実なので・・・・・の処置で、だれか一人(この場合マーカー)が納得できないと主張した場合どのようにしたらよいのでしょうか? 又、マーカーの権限? てあるのでしょうか?
よろしくお願いします。

しんかいさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、マーカーにそのような権限はありません。問題のラテラルウオーターハザードの周囲の状況や球筋などから考えて、「その周辺に球が見当たらない場合はラテラルウオーターハザードに入っていると考えてほぼ間違いない」と考えられる状況であれば規則で使われている言葉の『ほぼ確実』の意味に値するので、ラテラルウオーターハザードに球があるものとして処置することができます。ウオーターハザードに関する規則26-1では、マーカーや同伴競技者の確認を必要としていないので、マーカーが確認していないからといって紛失球扱いするものではありません。ただし、だからと言って、プレーヤーが「ウオーターハザードに入ったのは間違いない」と言い張れば良いという問題でもありません。例えば、ウオーターハザードの外で紛失した可能性が少しでもあるにもかかわらず、「絶対にウオーターハザードに入った」とプレーヤーが言い張れば通用するか、というとそういうものではない、ということです。実際のところはどうなのか? ということが重要です。プレーヤーが「ウオーターハザードに入ったとしか考えられない」と本当に考えているのであればウオーターハザードに入ったものとして規則26に則って処置できますが、それが怪しい(プレーヤーが、本当は紛失の可能性があると思っているのに、ウオーターハザードに入ったと言い張っている)と周囲から見て思える場合は同伴競技者などから指摘される場合もあるかもしれません。もしプレーヤーが、少しでもウオーターハザードの外で紛失した可能性もある、と考えている場合は、球が見つからなければ紛失球として扱わなければなりませんし、また、もしプレーヤーはウオーターハザードに入ったとしか考えていないのに、同伴競技者などがそれを否定するような場合は第2の球(規則3-3)をプレーし、後で競技委員に裁定を仰ぐのが良いでしょう。
ちなみに、ウオーターハザードに入ったことが間違いないと思える状況でウオーターハザードの処置をとる時、最後にウオーターハザードの境界を横切った地点が分からない場合は推測して処置することになります。

Mr.golfbaka