Q:クラブを持って行ってあげることは『援助』の違反になるか? 2014.07.07

プレー援助についての質問です。以前競技会に参加したときグリーン周りで同伴競技者のパターをプレーファーストの観点から持って行ってあげようとしたところ、援助行為になるのでしないほうが良いといわれました。同伴競技者のボールはカラーに止まっていた状況でした。実際のところ本当に援助行為となるのでしょうか。ご教授下さい。

松本直士さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず結論から申し上げますと、ご質問のケースは違反とはなりません。むしろ全てのゴルファーに推奨したいくらいマナー的には良い行為と言えます。ゴルフ規則では『援助』や『アドバイス』といった項目があり、それに該当する行為をした場合、違反(2打罰)となるのですが、言葉の意味だけで捉えてしまうと間違いやすいので注意が必要です。
まず『援助』ですが、これは規則14-2で定められており、以下に該当する行為が『援助』とみなされて違反となります。
a.物理的な援助や風雨などから保護を受けた状態でストロークすること
b.プレーの線やパットの線の後方延長線上にキャディや(ダブルス競技の)パートナー、またはパートナーのキャディを立たせたままストロークすること

aについてはプレーヤーが自分自身で行う分には罰はありません。例えば、雨が降っている時にプレーヤー自身が片手で傘をさし、もう片方の手でプレーしても罰はありませんが、他の人に傘をさしてもらったままプレーしたり、傘を頭上の木にかけて雨が当たらない状態にしてプレーしたら違反となります。
『アドバイス』は規則8-1で定められており、パートナー以外の他のプレーヤーにアドバイスしたり、キャディやパートナー以外の人からアドバイスを受けることを禁止しています。ここで重要なのは、どのようなことがアドバイスになるか、です。アドバイスは以下の項目に影響を与えるような助言や示唆が該当します。
・プレー上の決断
・クラブ選択
・ストロークの方法

これら以外の情報、例えばコースの地形や距離、ルールに関する事は教え合っても罰になりません。以下に違反になる例とならない例を挙げてみますので参考にしてみてください。

【違反になるケース】
「それはアンプレにした方がいいよ」
「打ち上げを見ると何番手くらい上げればいい?」
「今のはフェースが開いて入っていたね」

【違反にならないケース】
「私の球からピンまでの距離はどれくらい?」
「アンプレヤブルの選択肢って何がありますか?」
「さっきのショートは何番使ったの?」

Mr.golfbaka