Q:自分のプレーに影響する可能性のあるスパイクマークを修復する 2014.04.21

テレビ中継を見ていて気になったことがあるので質問いたします。
バンテリンレディースでのイ・ボミさんの14番グリーン上でファーストパットを外した時、お先に行こうとして他の人のラインを踏みそうだったので躊躇しマークした後で、ホール周りの自身のスパイクマークを直していましたが、まだホールアウトしていないのでペナルティなのではないでしょうか? 解釈では、スパイクマークなどのその他の損傷は、そのホールでの以後の自分のプレーの援助となる可能性がない場所にあるものであれば修理することができるとありますが、残りのパットが30cmであっても、ホールと反対側の直したスパイクマークが自身のプレーを援助する可能性がゼロではないと思いますが、、、どうぞよろしくご教授お願いします。

野村洋司さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースは規則13-2の違反となるかどうか、といったところです。グリーン上ではピッチマークや古いホールの埋め跡はいつでも修復することが認められていますが(規則16-1c)、自分のプレーに影響する可能性のあるスパイクマークは原則として直すことは認められません(ただし自分の球が止まった後に他のプレーヤーによって付けられたスパイクマークなどは直すことができる)。ご質問のケースで、イ・ボミ選手の行動が次のプレーに影響する可能性があれば罰が課せられる、というのは基本的な考え方として正しいと思います。しかし、ゴルフ規則裁定集では、潜在的にプレーヤーに利益のある行動については規則13-2が適用されるが潜在的な利益がありそうもない場合で単にコース保護の目的であれば規則13-2の違反とはならない、としています。例えば、150ヤードのショットを打つ前に5ヤード先のディボット跡を修復した場合、ミスショットなどでそのディボット跡に球が転がり込む可能性は0ではありませんが、プレーヤーには罰はない、としています。イ・ボミ選手のケースについても、まず外すことは考えられないような短いパットであればこの考え方が適用されても良い、ということが言えます。

Mr.golfbaka